「~み」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-11-19

「~み」の意味とは

~みとは、「わかりみ」や「うれしみ」のように、ある語の末尾に「み」を付けることで名詞にするはたらきがあります。

「~み」の語源

日本語において、「~み」が付く用法には下記のようなものがあります。

(1)接尾辞としての「み」

形容詞の語幹(活用しない部分)に付いて、これを名詞化するはたらきがあります。
名詞化した際には、①所・場所を表す場合と、②程度や状態を表す場合があります。
―①深みにはまる。/高みに立つ。など
―②甘みがある。/ありがたみを感じる。/あたたかみのある人柄。など

(2)マ行五段活用動詞の名詞化

動詞の連用形に名詞化が起こる際に、「~み」の形になります。
―頼む→頼み/楽しむ→楽しみ/ゆがむ→ゆがみ など

近年広まっている「~み」の表現は、(1)接尾辞としての「み」の②や(2)動詞の連用形の名詞化の用法が、いろいろな語に際限なく使われるようになり、生まれたものと考えられます。

「~み」の特徴

意味に大きな違いはないにもかかわらず、語呂がよかったり、面白いといった理由で、「わかる」を「わかりみ」、「うれしい」を「うれしみ」などと表現する言い方が使われるようになりました。
2017年ごろより出てきた表現のようです。

「~み」の表現の広がり

「~み」は、下に「ある」「深い」「凄い」表現を伴って、「~みがある」、「~みが深い」、「~みがすごい」などと使われることも多いです。

「~み」の利用時の注意点

主に若者を中心に流行している表現です。
親しい間柄では意味が通じますが、使用する際は、使う相手と場面を選びましょう。

「~み」の派生パターン

「~み」が使われる表現をいくつか紹介します。

うれしみ

うれしいことを表します。
―彼のやさしい言葉は、うれしみが凄い。(とてもうれしい)

エモみ

感情を揺さぶることだということを表します。「感情的な」「情緒的な」といった意味合いを持つ英単語の「emotional(エモーショナル)」を形容詞化した「エモい」という若者言葉に、さらに「~み」の形にしたものです。
―この曲は、エモみが深い。(とても感情を揺さぶられる。)

つらみ

つらいことを表します。
―自分だけ話に付いていけなかった、つらみ(なんだかつらい)

ねむみ

ねむいことを表します。
―朝まで勉強してて、ねむみがすごい。(とても眠い)

やさしみ

優しさを表します。
―彼はやさしみがある。(彼はやさしい。)

良さみ

良いことを表します。
―良さみが深い(とっても良いかんじ)

わかりみ

わかったことを表します。
―A「待ち合わせは14時だよ」B「わかりみ」(わかった)

「~み」の例文・用例

わかりみ

~みを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●感動的な話で、わかりみが深い。
うれしみを感じる出来事があった。

SNSでの「~み」の使われ方

「~み」の類義語

~みの類義語は、「~たん」や「~ぽよ」です。
「~み」と同様に、語の末尾に接尾語をつける若者言葉です。
「~たん」は、かわいいことを「かわたん」、辛いことを「つらたん」などと表します。
「~ぽよ」は、テンションが高くアゲアゲの状態を「あげぽよ」、テンションが低くかなしい状態を「さげぽよ」などと表します。
「~たん」や「~ぽよ」は語感に可愛らしさがあり、女子高校生などの若い女性が使うことが多い表現です。

「~み」の対義語・反意語

~みの対義語・反意語はありませんでした。