「クワシオルコル」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「クワシオルコル」の意味とは
クワシオルコルとは、蛋白質の欠乏による栄養失調のことです。蛋白質不足により、血液中の液体成分が胃に流出して様々な症状が起こります。たとえば、腹部の膨張、手足のむくみ、皮膚炎などが挙げられます。
離乳が原因となり1歳から4歳の小児に見られることが多いですが、児童や成人でも見られることがあります。
エネルギー摂取不足による栄養失調は「マラスムス」といい、カロリー自体は足りているクワシオルコルとは区別されます。
「クワシオルコル」の語源
ジャマイカの小児科医シシリー・D.ウィリアムズが、1933年に西アフリカで浮腫のある子どもの病気を発見し「クワシオルコル」と名付けました。彼が1935年に医学雑誌「ランセット」に投稿した記事の中でこの語を用いたことが、専門用語として知られるきっかけとなりました。
「クワシオルコル」の語源には次の2つの説があります。
1つ目は、ガーナの言葉で「クワシ」は「1番目の」、「オルコル」は「2番目の」、つまり「第1子と第2子」を表し、「次の赤ちゃんを妊娠したお母さんによって離された(離乳した)子どもに起こる病気」という意味に由来するという説です。
2つ目は、同じくガーナの言葉で「クワシ」は「子ども」、「オルコル」は「赤い」を表し、皮膚の症状に由来するという説です。
「クワシオルコル」の例文・用例
クワシオルコルを使った例文・用例を紹介します。
●クワシオルコルを発症している子どもたちを支援したい。
●クワシオルコルは開発途上国だけでなく先進国でも起きている。
SNSでの「クワシオルコル」の使われ方
【クワシオルコル】、【マラスムス】は乳幼児におこる栄養障害
【フレイル】、【サルコペニア】は高齢者に起こる身体機能障害、健康障害
この4つは混乱するのでしっかり説明できるようにする— よよしゃちょー (@yoyoyoyo1051) December 1, 2019
西アフリカのガーナで「弟や妹が生まれたために乳離れさせられた子どもに起きる病気」を意味する「クワシオルコル」と呼ばれる栄養失調がある。離乳食にトウモロコシ、キャッサバ、コメなどの炭水化物ばかりでタンパク質に乏しいものを食べるため。
ルース・ドフリース「食糧と人類」p.94— shinshinohara (@ShinShinohara) May 18, 2021
「クワシオルコル」の類義語
クワシオルコルの類義語は「クワシオルコール」、「クワシオコア」です。いずれもクワシオルコルと同一の意味です。
「クワシオルコル」の対義語・反意語
クワシオルコルの対義語・反意語はありませんでした。