「ガレる」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ガレる」の意味とは
ガレるとは、何らかの原因で、競走馬が痩せ細りやつれた状態になることを指しています。エサを食べなくなり元気がなくなった馬のこと「ガレてきている」「ガレ気味」などと呼ぶこともあります。
ガレてしまった競走馬は、スタミナが足りなくて普段のようなパフォーマンスができなくなったり、故障を起こしてレースに出られなくなったりします。
「ガレる」の語源
ガレるの語源ははっきりとはわかっていませんが、石や岩でゴツゴツした山の斜面を「ガレ」と呼ぶことから、そのゴツゴツした様子を痩せて肉付きがなくなった馬にたとえて「ガレる」と呼んでいるのではないか、という説があります。
また、草木などが枯れ果てて生命力を失ってしまうことを「枯れ(ガレ)」と呼ぶことがあるため、それも関係があるのではないかと考えられています。
競走馬が「ガレる」理由
競走馬は、ストレスや病気が原因でガレてしまうことが多いです。
例えば、遠方のレースに出場するため、トラックに乗せられて長距離を移動し見知らぬ土地に連れて行かれるのは、馬にとって大きなストレスになります。トラックから降りた後、急にエサを食べる量が減り、体重が減ってしまう馬は少なくありません。
また、日々の調教やレースが忙しすぎるのも、馬が疲れきってガレる原因となります。
「ガレる」競走馬を見分けるには
競馬で勝つためには、ガレていない元気な馬を見極める力が求められます。
レース参加前、競走馬は「パドック」と呼ばれる下見所を歩くため、競馬をやる人は事前にそこで馬の状態を確認することができます。その際に見ておくと良いポイントをいくつかお伝えしましょう。
くびれ
馬のくびれ、つまりお腹周りが細くなりすぎている馬はガレている可能性が高いです。健康な馬は下腹のラインがなだらかですが、ガレている馬は下腹の角度が上に反りすぎています。
毛ツヤ
ガレている馬は毛のツヤがなく、パサパサしています。体調不良や食欲減により、毛に栄養が回らなくなっているのです。
首
馬がガレる原因の一つにストレスがありますが、パドックを歩いている馬の首の角度によって、ストレスを感じているかどうかを判断できる、という説があります。首が水平より高く上がっている馬は緊張してストレスを感じており、水平より低くなっている馬はリラックスしていることが多いようです。
「ガレる」の例文・用例
ガレるを使った例文・用例を紹介します。
●あの馬はガレているから、今日はダメなんじゃないかな。
●レースの回数が増えすぎてるから、ガレるのも時間の問題だと思う。
SNSでの「ガレる」の使われ方
まだ当日の馬体重発表を控えていますし、この令和の時代にGⅠ馬がガレるとはあまり考えていません。臨戦態勢がどうとか輸送がどうとか、そういうことを考えても当たらないというのが、この令和の1年間のGⅠを見てきた私の個人的な感想です。令和競馬にローテ無し。
— 3密復興担当大臣 (@potedolce_) May 23, 2020
アポロンがついに1.1tかぁ。
元々2歳の時点で1tあった馬だから不思議ではないんだけど夏に激弱くてガレるから時間かかったよなぁ。いよいよこの馬の季節が到来かなw
— サブノカゲトラ(葉月影虎) (@SABUNO_freedom) October 26, 2020
「ガレる」の類義語
ガレるの類義語はありませんでした。
「ガレる」の対義語・反意語
ガレるの対義語は、「絞る」です。
ガレると同じく競走馬の体重が減るという意味なのですが、その結果は真逆。絞ることによって馬の動きが軽やかになり、より良いパフォーマンスをすることができるようになります。
人間に例えると、ガレるはやつれるというイメージ、絞るは健康的に痩せるといったイメージです。