「ためる」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ためる」の意味とは
ためるとは、競馬レースの途中で一時的にペースを落とし、ラストスパートのためにスタミナを温存しておくという意味です。
「ためる」のはなぜか
競馬で出走する馬のレースの進め方には様々なスタイルがあり、その馬にとって得意な走り方をその馬の「脚質」といいます。
その中で、スタートからすぐに競走馬達の先頭に立ってレースをリードし、そのままゴールまで走り切る馬のことを「逃げ馬」と呼びます。
逃げ馬は、闘争心が強かったり他の馬を怖がったり、気性の荒い馬であることが多いです。
そのような「逃げ」の戦法をとる場合、スタミナが存分にあれば最初から最後まで全速力で駆け抜けることができますが、多くは最後の直線でバテてしまいます。
そのため、最後まで走り切ることができるよう、スタートした後のレース中盤あたりは比較的楽なペースで走り、スタミナを温存する作戦をとることが重要になってきます。
このことを「足(脚)をためる」「ため逃げ」などと表現します。
「ためる」ことと騎手
競走馬がためやすいのは、他の馬の速度も落ちるコーナー付近です。
この「コーナー」がない直線コースのレースの場合は、騎手がしっかりと馬の様子を見て、必要に応じて足をためるように促すことが大切です。
近年ではスタミナが最後まで続く馬が少なくなっていることもあり、コーナーがない直線のレースでは、うまくどこかでためていかないとラストスパートでバテてしまうことが考えられます。
「ためる」の例文・用例
ためるを使った例文・用例を紹介します。
●しっかりと第三コーナーでためることができたので、ラストスパートも見事に駆け抜けていきましたね。
●この馬はためる競馬が向いていそうだ。
SNSでの「ためる」の使われ方
福永先生の秋華賞予想から。
ミルコは第3コーナーから捲って一旦足をためる競馬ができる男。馬によっては第3コーナーで捲ると走りすぎてバテてしまうこともあって、鈍いくらいでちょうど良いんだなぁ。
操作性は無いだろうから、ゴールドシップさんは確実に後者だよね。娘はどうだろう? pic.twitter.com/gAjbxJT0w4— キクコ (@sterilesoil) October 17, 2021
菊花賞は秋華賞同様に上がりがかかるレースになりそう。軸候補はタイトルホルダーかなぁ。この馬は上がりがかかってこそのタイプで、前走は賞金もあるので中団に控えて脚をためる競馬を試したという印象。逃げる馬もいるのでそれを番手で追いかけて粘り込む競馬で上位に来れるはず。
— モナ岡 (@monaoka_Z) October 17, 2021
「ためる」の類義語
ためるの類義語は、「息をいれる」です。
「ためる」と同じく、レースの途中でペースを落として最後のスパートにかけてスタミナをとっておくことです。
「ためる」の対義語・反意語
ためるの対義語は、「(足を)使う」です。
レースの途中で一時的にペースを上げることをいいます。