「マンキンで」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「マンキンで」の意味とは
マンキンでとは、万金丹を飲んだかのようなハイテンションで、また、全力でという意味です。
マンキンというのは漢方薬の「万金丹」のことで、効き目がとてもよいことで有名です。
その抜群の効き目を持つ万金丹を飲んだことで、体調や気分が良くなりテンションが高くなるさま、無茶だと思われることも全力で行えるさまを表現しています。
例えば「マンキンでネタをやりきる」というと「100パーセントの力でネタをやりきる」「全力で笑いをとりにいく」という意味になります。
お笑い用語として知られており、主に関西の芸人さんがよく使っているのを耳にします。
「マンキンで」の語源
万金丹とは、伊勢国朝熊山で製造販売されている伝統的な漢方薬のことで、解毒作用や気付けに効果があり、実益な薬であることから、伊勢参りの土産物としても喜ばれる薬です。
そしてマンキンという言葉はもともと、お笑い芸人の小藪千豊さんがつくった言葉です。
実際に小籔さんはラジオ番組「ゴー傑P」の中で、自分が使い始めた言葉だと発言しています。
滑っているのにも関わらず芸を最後までやり抜く芸人に対して、ドーピングをしているんじゃないのという意味で「万金丹でも飲んでいるのか?」と言い放ったことがもとになっています。
このことから、万金丹を飲んだ後のごとく全力でやりきることや高いテンションのことを「万金丹」から「マンキン」と略して言うようになりました。
漫画の「マンキン」
万金丹とは関係なしに、武井宏之さんによる漫画やそれを原作としたアニメのタイトル「シャーマンキング」のことを、略して「マンキン」と呼ぶことがあります。
シャーマンといわれる霊能力を持った少年が、その王者であるシャーマンキングを目指すというストーリーです。
シャーマンキングは、500年に一度開催されるシャーマンファイトと呼ばれる大会で、霊能力者同士が戦うことによって決定します。
各国から集まった世界中のシャーマンたちとの壮大な闘いが繰り広げられ、交流を深めていきます。
1998年から2004年にかけて、漫画雑誌の「週刊少年ジャンプ」で連載され、アニメ版はその間の2001年から2002年の約一年間、全64話が放送されました。
連載の末期にはアンケート順位が下位となることが続き、一度は打ち切りとなりましたが、のちに約380ページの描き下ろしが追加され、2008年に完結となりました。
魂をテーマに人間の在り方や哲学も描かれた意味深い内容となっており、数多くの名言や名シーンを残しています。
そのため、根強いファンも多い人気の作品となっています。
「マンキンで」の例文・用例
マンキンでを使った例文・用例を紹介します。
●自信がなくてもマンキンででやり切れば、なんとかなるものだ。
●たとえ無茶振りされたとしてもマンキンで対応するのが私のモットーだ。
SNSでの「マンキンで」の使われ方
自分のネタを合コンでマンキンでやる芸人が一番キツい
ナダルは裏切らんな— 親方の親方??? (@araimangu) April 8, 2020
朝からマンキンで「ゆるさなーーーーーーーーーい」ってやる田中みな実、ある意味推せる。
— KMR (@kmr_k_) May 20, 2020
「マンキンで」の類義語
マンキンでの類義語は「全身全霊」、「全力」です。
全身全霊とは、四字熟語で、体力と精神力のすべて、つまり持っている力のすべてという意味です。
100パーセントの力を使いものすごい勢いで頑張ることを「全身全霊で取り組む」というように使います。
全力も同様、出せる限りの力、ありったけの力という意味です。
「マンキンで」の対義語・反意語
マンキンでの対義語・反意語はありませんでした。