「代償」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「代償」の意味とは
代償とは、身体機能の一部が失われた場合、別の部位が代わりに機能するという意味です。
これは一般的な「代償」という言葉を医療の現場に当てはめたもので、代償の対象が身体を指しています。
「代償」の使われ方
医療の場面においての代償という言葉は、それ単体ではなく、ほかの言葉と組み合わせて用いられることが多いです。
例としては、
- 代償作用
- 代償機能
- 代償性と非代償性
などの言葉があり、それぞれ派生した別の意味を持っているので一つずつ説明していきます。
「代償作用」とは
「代償作用」とは心臓のポンプ機能などが低下し、送り出される血液量が少なくなった場合に、心拍数を多くしたり、心臓を大きくしてその機能を補おうとすることです。
「代償機構」とも言われます。
しかし、代償作用すらもできなくなると心臓のポンプ機能はさらに低下し、やがて心不全に陥ってしまいます。
「代償機能」とは
「代償機能」とは、脳などの一部の機能が損傷した場合に、残された他の領域がその機能を引き継ぐことです。「機能代償」とも言われます。
脳梗塞や脳外傷などが起こった場合、リハビリなどを経て失った機能を代償します。
「代償性」「非代償性」とは
「代償性」とは肝臓の機能がギリギリ正常に保たれている状態のことで、「非代償性」は反対に肝臓の機能が代償できないほどに悪化している状態のことです。
「代償期」「非代償期」などとも言われます。
これらの言葉は肝硬変の症状を発病している際に用いられる言葉で、非代償性の状態が長く続くと肺がんや肺不全などに悪化します。
このように、医療の現場では代償という言葉が様々な場面で用いられます。
「代償」の例文・用例
代償を使った例文・用例を紹介します。
●失った脳の一部を代償する。
●右手を右足の代償にはできない。
SNSでの「代償」の使われ方
医療用語として使われる「代償」と言う言葉はとっても興味深い。これにはいろんな事例があるんだけど、僕の友達はほとんど右耳は聞こえないんだけど左耳が人よりいくらか聞こえやすくなってて右耳を補完しようとしてる。って話があって、これは割と軽めのジョブで、ほかにみんなにも知って欲しい pic.twitter.com/JuAV1lbZ3T
— あき (@QSp6na) April 3, 2019
リハビリを提供するデイは、介護職にリハビリ機器への誘導や介助を手伝ってもらわなければ理学療法士だけでは回せない。そんな時に「この動作はもっとこうした方が効果がありますよ」という感じに"代償動作"を指導できる介護職は非常に助かるし、すごいと思う。
— せがわ課長 @すきマッチ【悩める介護・医療系専門職、管理職を応援します】 (@sukimatchi) March 17, 2021
「代償」の類義語
「代償」の類義語はありませんでした。
「代償」の対義語・反意語
代償の対義語・反義語はありませんでした。