「フードファディズム」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「フードファディズム」の意味とは
フードファディズムとは、食品やその栄養が健康に与える効果について過大評価したり妄信したりするという意味です。
「フードファディズム」の語源
フードファディズムの「ファディズム(faddism)」は、「流行にのめりこむ、熱狂」という意味です。食べ物を意味する「フード(food)」と合わさり、食べ物の効果や悪影響について過信したり、科学的根拠がなくても情報を鵜吞みにしてしまうような行動を表す言葉となりました。
この概念は1950年代にはアメリカで登場しており、日本では1998年頃に群馬大学教授であり栄養学者の高橋久仁子によって紹介されました。
「フードファディズム」の特徴
フードファディズムは誰でも陥る可能性のある、社会全体の現象です。
「このお茶を飲んでいれば痩せる」「あの成分が入っている食品は体に悪い」という情報をそのまま疑いなく信じ込み、特定の食品を過剰に摂取したり、逆に完全に避けたりするような行動が特徴です。
近年流行しているベジタリアンやヴィーガンといった(宗教上の理由とは関係のない)菜食主義なども、フードファディズムの一種とされることがあります。
「フードファディズム」の問題点
2007年に放送されていた人気TV番組で「納豆にダイエット効果がある」と紹介されると、小売店の在庫がなくなるほど納豆が買い占められる事象が起こりました。
後日、この情報には特に科学的根拠はないということがわかり、問題の番組は終了してしまいました。このようにワイドショーや情報番組で「ダイエットや美容、健康にいい」と取り上げられた特定の食品がブームになり、一時的に需要が跳ね上がることはたびたび起こります。過去には「リンゴダイエット」など単体の食品に頼るダイエットがブームになり、健康被害に発展するケースもありました。
こういった食品に関する一過性のブームが繰り返されると、「食品ロス」という問題にも発展します。一時的に跳ね上がった需要をカバーするために生産を拡大したものの、市場に出回る頃にはブームは去り、多くが廃棄になってしまうためです。
また、「牛乳は身体に悪い」「糖質は一切摂らない方がいい」といった極端に特定の食品や栄養素を避けるような提案も、多くは科学的根拠がないものです。
特に成長期の子供にとって必要な栄養素を摂取する機会を奪ってしまうことにもなりかねません。
アレルギーや体質を考慮し、環境や年齢などに合わせ、バランスよく食生活を送ることが大切です。
「フードファディズム」の例文・用例
フードファディズムを使った例文・用例を紹介します。
●このダイエット茶を飲んでいればケーキを食べても太らないなんて、それはフードファディズムだね。
●フードファディズムよりも、旬なものを美味しく食べよう。
SNSでの「フードファディズム」の使われ方
健康食には10代の頃から興味があり、糖質制限なども自身でやってみたが、自分の身体は正直で、どれもこれも極端になれば悲鳴を上げる。人の思考は極端になって身体を無視しがちだから要注意なんだよなぁ→
さらば健康食神話: フードファディズムの罠 https://t.co/PyGfJq48RC— タクラミックス (@takuramix) March 16, 2021
まあ「マーガリンはプラスチック」だの「砂糖は漂白されてる」だの「マックは(添加物が大量に入ってるから)腐らない」だのは有名なデマですよね。フードファディズムには気をつけましょう。
— 柳野かなた@最果てのパラディン (@yanaginokanata) March 8, 2021
「フードファディズム」の類義語
フードファディズムの類義語はありませんでした。
「フードファディズム」の対義語・反意語
フードファディズムの対義語・反意語はありませんでした。