「形勢」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「形勢」の意味とは
形勢とは、将棋の対局において、盤面の善し悪しに関する状況という意味です。玉の堅さ、駒の損得、駒の働き、手番の4つの基準を考慮して、総合的に優劣が判断されます。2010年代からは、コンピューターソフトによって評価値と呼ばれる数値で形勢を判断することも増えてきましたが、コンピューターソフトによって数値の意味合いは統一されていません。
「形勢」の語源
「形勢」とは、一般的に「変化していく物事のなりゆき」を表します。この意味が派生し、「対立する物事の勢力関係」を表すようになりました。
「形勢」を評価する4つの基準
「形勢」を評価する4つの基準は次の通りです。対局の序盤には「玉の堅さ」や「駒の働き」、中盤には「駒の損得」が重視されるのに対し、終盤は「手番」が重視されます。将棋や相手より一手早く敵の玉を詰ませることが重要だからです。
玉の堅さ
どちらの玉がより相手の攻めを受けにくく防御力が高いか、つまり「王手のかかりにくさ」を比べます。
駒の損得
駒をどれだけ得しているか、損しているか、という戦力を、駒の枚数や種類の増減で比べます。価値の高い駒が増えて、低い駒が減っていれば駒得、その逆が駒損となります。
駒の働き
駒がどのくらい働いているか、つまりどのくらい戦いや守りに参加できているかという稼働率を比べます。より多くの駒が働いている方が有利です。
手番
次に指すのはどちらか、という手番を握っていると、次の攻守を自由に選択できるので、手番の側が有利になります。
「形勢」の例文・用例
形勢を使った例文・用例を紹介します。
●NHK杯テレビ将棋トーナメントではAIによる 形勢判断を導入した。
●ずっと不利な 形勢が続いている。
SNSでの「形勢」の使われ方
NHKのテレビ将棋もAIの形勢判断表示するんですね。Abemaみたいに? pic.twitter.com/S8cgx3EwDo
— 竹谷泰史@理念経営を応援する龍門塾 (@ryumonjuku) October 3, 2021
今日のNHK杯将棋、形勢バーがぎゅんぎゅん動くからドキドキしながら見た。
— フューテ (@hiyorimifute) October 3, 2021
「形勢」の類義語
形勢の類義語は「局面」です。「局面」は将棋の盤面を指すだけでなく、「勝負の形勢」を表す言葉としても使われます。
「形勢」の対義語・反意語
形勢の対義語・反意語はありませんでした。