「ヘルスプロモーション」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ヘルスプロモーション」の意味とは
ヘルスプロモーションとは、人々が自身の健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスという意味です。
「ヘルスプロモーション」の発祥
ヘルスプロモーションとは、1986年にWHO(世界保健機関)が提唱した概念です。
カナダのオタワで行われた第1回ヘルスプロモーション会議で新しい考え方として登場したため「オタワ憲章」の中にその定義などについてまとめられています。
また、2005年のバンコク憲章の中でも最提唱されています。
「ヘルスプロモーション」の特徴
ヘルスプロモーションという考え方において、人の身体や健康というのはただ生きていくことを目的とするのではなく、毎日の生活をより豊かにしていくための資源だとされています。
また、労働や学習、余暇といったあらゆる生活舞台において、すべての人が健やかに過ごすことができるような社会を目標としています。
そのために「当事者の主体性を重視する」「各個人が健康のためによりよい行動をとれるよう環境を整える」ということに重点が置かれているのが、ヘルスプロモーションの大きな特徴です。
「ヘルスプロモーション」の活動
具体的にヘルスプロモーションが目標とする社会を作り上げるために、以下の5つの活動が掲げられています。
- 健康的な公共政策づくり
- 健康を支援する環境づくり
- 地域活動の強化
- 個人技術の開発
- ヘルスサービスの方向転換
日本では、ヘルスプロモーションの概念に基づき2003年5月に「健康増進法」が制定されました。健康寿命を延ばすことやQOL(人生や生活の質)の向上を目的としていて、その中では食生活や運動、休息など生活習慣に関わる正しい知識の普及についても触れられています。
各個人が正しい知識に基づいて健康的な生活を目指すことができるよう、政策や環境によって支え、導いていくことがヘルスプロモーションの大切な要素となっています。
「ヘルスプロモーション」の例文・用例
ヘルスプロモーションを使った例文・用例を紹介します。
●ヘルスプロモーション活動を通して、国民に正しい健康知識を身につけてもらうことが重要です。
●ヘルスプロモーションによって、健康寿命が延びていくこを期待する。
SNSでの「ヘルスプロモーション」の使われ方
人びとと環境のあいだを調整し、人びとの健康的選択を社会的責任に統合させる戦略.. すてき#ヘルスプロモーション
産業保健に通ずるところもあると思うのだが???
— ?ℴ?ℴ (@hokenshi_tomo) April 9, 2021
ナッジはヘルスプロモーションでいえば環境づくりに相当。自発的行動変容は普及学でいうところの初期採用者2割程度で同じ。持続させるには心理学でいうところの強化因子があると1週間以上になるけど、それにいろいろ加えても3か月くらいがせいいっぱい。 https://t.co/L1cm7S2m53
— horiguchiitsuko (@itsukoh0702) April 9, 2021
「ヘルスプロモーション」の類義語
ヘルスプロモーションの類義語は、「健康教育」です。
個人が健康について正しい知識を獲得し、健康問題に対し積極的に取り組む力を身につけるために援助することをいいます。学校での教育だけでなく、医療現場やメディアを通して正しい知識を啓蒙することも健康教育に含まれます。
「ヘルスプロモーション」の対義語・反意語
ヘルスプロモーションの対義語・反意語はありませんでした。