「大関」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「大関」の意味とは
大関とは、大相撲で横綱の下、関脇の上に位置する地位のことです。
「おおぜき」と読みます。
番付の最高層にあたる「幕内」に属し、関脇・小結と合わせた「三役」の最上位です。
古くからある伝統的な地位であり、東西に必ず1名ずつ置かれなければなりません。
万が一、適任者がいない場合は横綱が「横綱大関」として兼ねる決まりになっています。
「大関」の登場と語源
古くは、最も優れた力士に「最手(ほて)」と呼ばれる地位が与えられていました。
室町時代になると「超えられる者がいない」例えとして「関」が相撲における最高位と見なされるようになります。
「大関」という単語が初めて登場するのは1699年の京都相撲における番付です。
程度の高さを表す「大」を「関」につけることで、その至高性が表現されています。
以降、大関は明治中期に新たな地位として横綱が設けられるまで、力士の最高位でした。
「大関」の待遇
元は現在の横綱に相当する地位であったことから、待遇面において他の三役よりも格別な扱いを受けられます。
まず、給与面では三役の月額が180万円なのに対して、大関は70万円アップの250万円です。
また、巡業で移動する際には、飛行機ならファーストクラス、新幹線ならグリーン車があてがわれます。
さらに両国国技館に自家用車で乗り入れできる権利が与えられるなど、様々な待遇が受けられます。
「大関」になるには?
大関の昇進条件は明確な規定はないものの、連続する3つの本場所で勝ち星を合計33を挙げると大関に推挙されるのが慣例です。
とは言え、上記の条件を満たしていても「安定した強さを維持できるか」慎重を期して推挙が見送られる場合もあります。
相応しい実力と認められれば、本場所終了後に開かれる番付編成会議の推挙と理事会での満場一致の賛成を経て、大関への昇進が決まります。
「大関」から降格するケース
大関から下の地位に降格するケースもあります。
こちらも明確な規定はありませんが、昭和44年の名古屋場所以降、連続する2つの本場所で負け越してしまうと降格になるようです。
ただし、翌場所で10勝を決めれば大関に復帰できるチャンスも設けられています。
「大関」をモチーフにした商品
「大関」と言えば、日本酒を連想する人も多いでしょう。
カップ酒の先駆けと言われる「大関ワンカップ」は1964年以来の人気商品として知られています。
「大関株式会社」は1711年から続く老舗酒造会社で、前述したように横綱が新設されるまで大相撲の最高位とされていた「大関」にちなんで命名されました。
「大関」の例文・用例
大関を使った例文・用例を紹介します。
●貴景勝が大関に昇進できるか見物だ。
●番付編成会議は大関の推挙を早まった。
SNSでの「大関」の使われ方
お相撲さんの大関昇進や横綱昇進、幕内優勝などの際に、タイを持ち上げるじゃないですか。
あのタイは、マダイなんねすが、実はすべて天然モノです。というのも、養殖ではあんなにデカくならないんです。— 抜井規泰 (@nezumi32) September 28, 2022
相撲、横綱が休んで大関がぼろぼろなのにこんなにおもしろいってどういうこと?横綱と大関の状態がよかったらどうなっちゃうの
— 緑の能町みね子?️? (@nmcmnc) September 21, 2022
「大関」の類義語
大関の類義語はありませんでした。
「大関」の対義語・反意語
大関の対義語・反意語はありませんでした。