「ID野球」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ID野球」の意味とは
ID野球とは、野村克也監督がヤクルトスワローズ監督時代に提唱した、革新的な野球理論野球理論
という意味です。
データを活用し選手の能力を最大限に引き出すことを目的とした戦術のことを指します。
これまでの、勘や経験に頼る指導方法とは異なり、客観的なデータに基づいた戦略を立てることにより、勝利への確率を高めることを目指しました。
「ID野球」の語源
ID野球の「ID」は、英語の「Import Data」の略です。
「ID野球」の特徴
ID野球のは、以下のような特徴があります。
徹底したデータ分析
打者、投手、守備などの様々なデータを収集・分析して、選手の傾向や弱点を把握します。
状況に応じた戦略
試合の状況や相手チームのデータに基づき、最適な戦略を立てます。
個人の能力に合わせた指導
選手の能力や特徴に合わせた指導を行い、個人の能力を最大限に引き出します。
「ID野球」の具体例
ID野球とは、具体的には以下のようなものがあります。
打撃指導
打者のこれまでのデータに基づき、どのコースに投げられると打率が高いかを分析し、弱点を克服するのための練習メニューを作成します。
投手起用
投手のこれまでのデータや、相手打者のデータに基づき、最適なタイミングで登板させます。
守備位置
選手の守備力や守備範囲のデータに基づき、最適な守備位置を決定します。
「ID野球」の効果
ID野球によって、ヤクルトスワローズが1990年代にリーグ優勝4回、日本一3回を達成するなど、大きな成果を上げました。
また、その後野村監督が監督を務めた阪神タイガースや楽天ゴールデンイーグルスでも、ID野球は一定の成果を上げていると考えられます。
「ID野球」の課題
ID野球は、データ分析に多くの時間と労力が必要であり、なおかつすべてのチームが導入できるというわけではありません。
また、データ分析だけに頼りすぎると、選手の勘や経験を活かした柔軟な采配が困難になるという指摘もあります。
「ID野球」の今後
近年のデータ分析技術の発展により、ID野球の理論はさらに進化を続けています。
ID野球はプロ野球だけでなく、アマチュア野球やその他のスポーツにも、広く活用されていくことが期待されます。
「ID野球」の例文・用例
ID野球を使った例文・用例を紹介します。
●新しい監督は、積極的にID野球を取り入れようとしている。
●この人はID野球に基づいた采配ができる監督だ。
SNSでの「ID野球」の使われ方
「金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流」とは故・野村克也さんの言葉。
ID野球は、教え子、さらにまたその教え子へと引き継がれています。
甲子園に息づく「ノムラの教え」 中央学院、積極的な走塁の裏には https://t.co/H5P7V51Muz
— 大宮 慎次朗(朝日新聞スポーツ部) (@Shinji_omiya) March 27, 2024
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「ID野球」の類義語
ID野球の類義語はありませんでした。
「ID野球」の対義語・反意語
ID野球の対義語・反意語はありませんでした。