「オムニバス」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「オムニバス」の意味とは
オムニバスとは、独立した作品をよせ集めて一つにまとめた作品集のことです。
乗合自動車のことを指す場合もありますが、日本においてカタカナ表記でオムニバスというと、ほとんど作品集の形式について言う場合が多いです。
映画や演劇、文学や音楽など芸術作品において、別々の作品として扱われるものを、あるテーマに基づいて選び、一つの作品として構成する作品形態のことをオムニバスといいます。
短編の詩や小説をまとめた本や、様々なアーティストの曲が入ったCDアルバムなどが当てはまります。オムニバス講義というのは、授業のテーマが毎回変わる形式で行われます。
オムニバス形式の集め方には大きく分けて二パターンあります。
一つは複数の作家の作品を集める場合、もう一つは一人の作家の作品の中から集める場合です。
どちらの場合でも、制作年代やジャンル、作風や題材など、何かしらのテーマを決め、それに見合った作品を選びます。
また、オムニバスと似た言葉に「コンピレーション」と「アンソロジー」という言葉があります。
オムニバスは対象のジャンルを問わず使うことができますが、主にコンピレーションは音楽作品に対して、アンソロジーは文学作品に対して使うことが多いです。
「オムニバス」の語源
英語やフランス語で「omnibus」と書き、もともとラテン語で「すべての人のために」を意味していました。
のちにフランスで、誰でも利用することのできる、乗合馬車の通称として用いられるようになり、そこから一般名詞として「乗合馬車」を指すようになりました。
ちなみに、公共交通機関のバスもこの「omnibus」が語源になっています。
「オムニバス」の特徴
オムニバス作品の最大の魅力は、自分が意図していなかった出会いがあることです。
複数の作家の作品を集めたオムニバスの場合、自分が普段わざわざ手にとったり選んだりしないようなジャンルや作家の作品に触れることになります。
そのため、知らなかったことを知る機会に恵まれたり、趣味の幅が広がったり好きなものが増えたりと、思いもよらない出会いが期待できるのです。
また、音楽作品ではとくに、このアーティストの曲が聴きたい、この曲が聴きたいというのがはっきり思いつかない時や、「この手の雰囲気」と漠然としたイメージで曲を流したい時、オムニバスの存在はありがたいです。
「オムニバス」の例文・用例
オムニバスを使った例文・用例を紹介します。
●オムニバスCDなのに好きなアーティストの曲ばかりで嬉しい。
●この小説はオムニバス形式で、話ごとに主人公が変わる。
SNSでの「オムニバス」の使われ方
最近夫とオムニバスのホラーにハマってる。
ヒトコワとトリハダが面白いなぁ。— もじ@MSK (@kingshiwa) May 26, 2020
よくばりカーニバルとは?
大学や社会人の方々が集まって各団体15分の短編劇をオムニバス形式で上演するよくばりな合同企画公演です。
基本的に年2回、9月と12月に開催しております。
興味がある方はお気軽にダイレクトメッセージやリプライを送信してください!— よくばりカーニバル (@Yokubari_Car) May 27, 2020
「オムニバス」の類義語
オムニバスの類義語は「コンピレーション」、「アンソロジー」です。
コンピレーションとは、英語で「compilation」と書き、「編集」や「寄せ集め」という意味を持ちます。
「コンピレーションアルバム」というのは、ある決められたテーマに沿って複数のアーティストの曲を集めたミュージックアルバムのことです。
アンソロジーとは、様々な作家の作品をまとめたもののことです。
英語表記は「anthology」で「詩撰」「詞華集」という意味があり、ギリシャ語の「花を集めること」という意の「anthologia」が語源となっています。
「アンソロジーコミック」は、複数の作者の短編漫画を集めてまとめた漫画集のことです。
「オムニバス」の対義語・反意語
オムニバスの対義語・反意語はありませんでした。