「本末転倒(ほんまつてんとう)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「本末転倒」の意味とは
本末転倒(ほんまつてんとう)とは、物事の重要なことと、そうでないこととを取り違えること、つまり、どうでもよいことにこだわって、大事なことを疎かにしてしまうことを表す四字熟語です。
「本末転倒」の語源
鎌倉時代に、本山の寺院よりも地域密着の末端の寺院の方が、檀家や信者を増やして勢力を増していきました。それにより、以前は勢力をもっていた本山の寺院と末端の寺院の力関係が逆転し、その出来事に対して「本末転倒」という言葉が初めて使われたとされています。
「本末転倒」の英語表現
本末転倒は英語では次のように表します。
・put the cart before the horse(馬の前に荷馬車を持ってくる)
本来馬の後ろに置いて引く荷馬車を、馬の前に持ってきては引いてもらえない、ということを表しています。
「本末転倒」の例文・用例
本末転倒を使った例文・用例を紹介します。
●学費を稼ぐためにアルバイトに専念してしまい、学業を疎かにするのは本末転倒だよ。
●ダイエットのために一日断食したが、翌日食べ放題に行っていては本末転倒だ。
SNSでの「本末転倒」の使われ方
大企業が儲かっても、国民が貧乏になっていたら本末転倒だと思うんだが。
— かえる?@消費税廃止/野党共闘 (@lovinson03) October 9, 2021
久しぶりに外食を再開してます…最高です(*´Д`*)✨
投資の配当金で旅行や食事を贅沢に楽しむ、仕事はそこそこに家族や友人と人生を楽しむ。
仕事も投資もストレスで人生を悪くするなら本末転倒だよね…。きれいごとだけでは生きることもできん場合もありますけどね?
— クロノ@投資家 (@chrono_investor) October 9, 2021
「本末転倒」の類義語
本末転倒の類義語は、「冠履転倒(かんりてんとう)」、「釈根灌枝(しゃくこんかんし)」、「舎本逐末(しゃほんちくまつ)」などです。
「冠履転倒(かんりてんとう)」とは、「地位や立場などの順序が逆になっていること」を表す四字熟語です。
「釈根灌枝(しゃくこんかんし)」とは、「末節に心を奪われたりこだわったりして、物事の根本を忘れること」を表す四字熟語です。
「舎本逐末(しゃほんちくまつ)」とは、「物事の根本をおろそかにして、末節に心を配ること」を表す四字熟語です。
「本末転倒」の対義語・反意語
本末転倒の対義語・反意語は「首尾一貫(しゅびいっかん)」、「初志貫徹(しょしかんてつ)」、「徹頭徹尾(てっとうてつび)」です。
「首尾一貫(しゅびいっかん)」とは、「最初から最後まで、物事の方針や態度を矛盾なく貫くこと」を表す四字熟語です。
「初志貫徹(しょしかんてつ)」とは、「最初に心に決めた目的を最後まで貫き通すこと」を表す四字熟語です。
「徹頭徹尾(てっとうてつび)」とは、言動や態度などを最初から最後まで徹底して貫くこと」を表す四字熟語です。