「試行錯誤(しこうさくご)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「試行錯誤(しこうさくご)」の意味とは
試行錯誤とは、新しい物事に挑戦する時に、試みと失敗を繰り返しながら目的を達成することを意味する四字熟語です。
「しこうさくご」と読みます。
『試行錯誤』の『試行』は「試しに行うこと(試み)」、『錯誤』は「間違い」を指します。
挑戦や失敗から学びを得ながら、諦めずに可能性を切り開く意を持つため、ポジティブな言葉として用いられることが多いです。
ちなみに、漢字検定では3級相当(中学校卒業レベル)の四字熟語です。
一般的な用法として、しばしば「~しながら」「~を重ねる」「~の結果」「~の連続」等の表現とセットで使用されます。
例えば、以下のような感じです。
「試行錯誤しながら、何とかプログラムを組み立てることができた」
「当初、困難と言われた製品開発だったが、諦めずに試行錯誤を重ねたことが功を奏した」
「試行錯誤の結果、チャンネル登録者が増えました」
「振り返れば、試行錯誤の連続だった…」
このように成功体験を後から振り返る際に、目的達成に至るまでの努力の過程を「試行錯誤」の一言で要約するパターンが多いです。
一方、「ちゃんと試行錯誤を重ねろ」「試行錯誤が足りてない」というふうに、自分自身または他者を叱咤激励する際にも用いられます。
「試行錯誤」の語源
試行錯誤は四字熟語ですが、中国発祥の言葉ではありません。
試行錯誤の語源は心理学用語の「trial and error」です。
1903年に刊行された『教育心理学』の著者として知られる米国の心理学者「エドワード・ソーンダイク」氏が、動物を対象とする実験結果から提唱した「試行錯誤説」が由来と言われています。
これは動物の学習様式を分析した結果、動物の個別の行為は何らかの見通しに基づくものではなく、試行錯誤に過ぎないことを明らかにしたものです。
現在、日本で用いられているような「失敗を繰り返しながら可能性を切り開く」といったポジティブな意味合いではなかったことがわかります。
ちなみに、正確な英訳は「trial and error(トライアル アンド エラー)」ですが、しばしば「try and error」と間違える人も多いため、注意してください。
「試行錯誤」の英語表現
試行錯誤の英語表現は、前述の語源の通り「trial and error」が一般的です。
他にも似ている表現として以下のような表現があります。
・grope (模索する)
・hard struggle (悪戦苦闘)
「試行錯誤」の例文・用例
試行錯誤を使った例文・用例を紹介します。
●試行錯誤が実らず、不細工なケーキが出来上がった。
●問題を早く解決するためにも、試行錯誤を重ねるしかない。
SNSでの「試行錯誤」の使われ方
おまけのサビ(camera:もこ様)
なんかいい感じのライティングと背景作れないかな〜って試行錯誤中 pic.twitter.com/aYxcKrxzhB
— バクばく❥⃝ (@BAKUbaku_84) April 13, 2022
330円で購入してから1ヶ月余り、「Windows98SEをインストールして使えるようにする」を目標に試行錯誤を重ねてきましたが、今日ついにその目標を達成しました!!!
本当に感無量です
今のOSとは勝手が違うことばかりで、諦めかけたり本当に大変でしたがなんとかここまでやり遂げることができました! pic.twitter.com/0af0YGJyBg— ソニック#StopRussia (@sonic_pc) April 16, 2022
「試行錯誤」の類義語
試行錯誤の類義語は、「悪戦苦闘(あくせんくとう)」「暗中模索(あんちゅうもさく)」です。
悪戦苦闘とは、困難に直面しながら努力することです。
暗中模索とは、方法がわからないなりに、色々と試してみることです。
「試行錯誤」の対義語・反意語
試行錯誤の対義語・反意語はありませんでした。