「偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「偏旁冠脚」の意味とは
偏旁冠脚とは、漢字の構成する部分の総称です。
「へんぼうかんきゃく」と読みます。
「旁」を「傍」と書く場合もあります。
偏旁冠脚の四字は漢字の各部分の名称によって構成されています。
・偏(へん):漢字の左の部分
・旁(つくり):漢字の右の部分
・冠(かんむり):漢字の上の部分
・脚(あし):漢字の下の部分
ちなみに漢字の構成要素は上記の4種だけでなく
・垂(たれ):漢字の上から左にかけての部分
・繞(にょう):漢字の左から下にかけての部分
・構(かまえ):漢字の外側を囲んでいる部分
などがあります。
四字熟語のため便宜的に最初の4種に代表させていますが、「偏旁冠脚」と言った場合には全ての構成要素を指しています。
「偏旁冠脚」の部首
具体的な偏旁冠脚の種類(部首)と、それぞれ該当する漢字を一部紹介します。
偏(へん)の部首
偏(へん)には「にんべん」「おんなへん」「さんずい」「りっしんべん」「てへん」「けものへん」「こざとへん」「のぎへん」などの部首があります。
例えば「仏」「妙」「清」「性」「操」「猫」「防」「稲」がそれぞれ該当します。
ちなみに、偏は偏旁冠脚の中で最も部首の数が多いです。
旁(つくり)の部首
旁(つくり)には「りっとう」「おおざと」「るまた」「ふるとり」「おおがい」「さんつくり」「おのつくり」などの部首があります。
例えば「列」「邪」「殴」「離」「頭」「形」「斬」がそれぞれ該当します。
冠(かんむり)の部首
冠(かんむり)には「うかんむり」「とだれ」「とらがしら」「あめかんむり」「かみかんむり」「たけかんむり」「あなかんむり」などの部首があります。
例えば「守」「戻」「虚」「雲」「髪」「笑」「空」がそれぞれ該当します。
脚(あし)の部首
脚(あし)には「したごころ」「れつか」「こまぬき」「ころも」「くち」「まいあし」などの部首があります。
例えば「慰」「烈」「弁」「製」「含」「舞」がそれぞれ該当します。
垂(たれ)の部首
垂(たれ)には「かんだれ」「やまいだれ」「しかばね」などの部首があります。
例えば「原」「痴」「屏」がそれぞれ該当します。
繞(にょう)の部首
繞(にょう)には「えんにょう」「そうにょう」「しんにょう」などの部首があります。
例えば「廻」「越」「運」がそれぞれ該当します。
構(かまえ)の部首
構(かまえ)には「まきがまえ」「はこがまえ」「もんがまえ」「きがまえ」「ゆきがまえ」「くにがまえ」などの部首があります。
例えば「円」「区」「聞」「気」「衛」「因」がそれぞれ該当します。
「偏旁冠脚」の例文・用例
偏旁冠脚を使った例文・用例を紹介します。
●字を上手に書くには偏旁冠脚のバランスが重要です。
●漢字の成り立ちを偏旁冠脚から推察する。
SNSでの「偏旁冠脚」の使われ方
文字のパーツはパズルみたい。
偏旁冠脚の話。#文字は綺麗になるか の考察 pic.twitter.com/lij2A5G9aV— 鈴木栖鳥 (@suzukiseichou) May 16, 2021
形声字でも意符が部首を表さない場合がある。
どの偏旁冠脚を部首とするかにはある種の恣意性が付き纏う、という理解をしておけばいいんだろうな。体系的に漢字を整理して理解するための、漢字成立後に作られたツールに過ぎない訳だから、字書の編集方針に左右される性質のものとも言えるか。— ユキノシタ (@yukinoshita2018) December 15, 2020
「偏旁冠脚」の類義語
偏旁冠脚の類義語はありませんでした。
「偏旁冠脚」の対義語・反意語
偏旁冠脚の対義語・反意語はありませんでした。