「カンカン場」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「カンカン場」の意味とは
カンカン場とは、競走馬への負担重量を計る検量室のことです。
「負担重量」とは競走馬が背負わなければならない重量のことで、騎手と鞍などの装具を合わせた総重量のことを指します。
馬の年齢や性別、レースの距離や開催される月によって基本となる重量が定められていて、レースによってはそこから各馬の勝利度数などを考慮し増減されて決定します。
「カンカン場」の語源
カンカン場の語源は、漢字の「看貫(かんかん)」です。
「貫」とは尺貫法における重さの単位のことで、メートル法に直すと3.75㎏です。
この「重さ」を「看る(みる)」ことから、看貫場=カンカン場と呼ばれるようになりました。
「カンカン場」の英語表現
「カンカン場」を英語で表現する場合、「calibration room」となります。
「calibration」は「検量」という意味です。
「検量」とはただ重さを量るだけでなく、規定の範囲内に収まっているかを確認するという行為も含んだ言葉になります。
「カンカン場」で行われること
カンカン場での検量は、レース前とレース後に行われます。
レース50分前までに行われるものは「前検量」といい、全ての騎手に対して行われます。
レースが終了した直後に行われる「後検量」は、7位までの騎手と裁決委員の指定した騎手のみが検量します。
負担重量は馬の走りに非常に大きな影響を与えるため、公表した重量で騎乗するかのチェックとして前検量は全ての騎手に義務付けられています。
後検量では、前検量と差分がないかを確認しています。
万が一、前検量での重量から後検量での重量を差し引いて1キロを超えた数値が出てしまうと失格となり、その騎手の馬は着順がなくなります。
そのため、装具を含めた重量の把握はもちろん、騎手は日頃から厳しく体重を管理しています。
「カンカン場」は公開されてる?
かつてはカンカン場は非公開でしたが、現在、東京競馬場にある「ホースプレビュー」という場所では、一般の人でもガラス越しからカンカン場の様子を見ることができるようになっています。
参考リンク:https://www.jra.go.jp/facilities/race/tokyo/rcmap/
「カンカン場」の例文・用例
カンカン場を使った例文・用例を紹介します。
●ガラス越しでもカンカン場で見る馬の迫力はすごいね!
●カンカン場での検量は、レースの公正確保を担う大切な業務のひとつです。
SNSでの「カンカン場」の使われ方
改札口がスターティングゲートに見えてくる。形状はカンカン場に似てるけど。#Derby#keiba#競馬pic.twitter.com/hTNsPRkrXk
— 咲村珠樹@C98 5月4日西P-19b (@SabreF86) May 31, 2014
大井競馬場はイベントステージの照明改善とカンカン場をもう少し明るくしてくれたら文句なし。
— Kuniyoshi Koganei◢͟│⁴⁶ (@kk_specialweek) October 10, 2018
「カンカン場」の類義語
カンカン場の類義語は、「検量室」です。
こちらもカンカン場と同義で使われています。
「カンカン場」の対義語・反意語
カンカン場の対義語・反意語はありませんでした。