「マッチポンプ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-10-09

「マッチポンプ」の意味とは

マッチポンプとは、自分の利益のためにわざと問題を起こして解決する・自作自演するという意味です。

「マッチポンプ」の語源

マッチポンプの語源は、「自らマッチで火をつけて、それを自らポンプで水を掛けて消す」という意味から来ています。「マッチ」は英語の「match」で「ポンプ」は元々オランダ語の「pomp」なので、和製外来語になります。

1960年代の国会などですでに使われている記録が残っており、政治での不正を揶揄するのに使われたのが徐々に広まっていきました。

「マッチポンプ」の注意事項

「自分で起こした問題を自己解決する」というのはマッチポンプとはいえません。
あくまで「自己利益のために、偽善的に」問題を起こしたり起こったように見せかけて、それを解決してみせることで利益や称賛を得る行為のことを言います。

ウィルス対策ソフトを作っていた会社が実はそもそもコンピューターウィルスを広めていた・・といった事例があればそれは「マッチポンプ」ということになります。
ウィルスという「マッチ=火」を自分で起こし、ウィルス対策ソフトという「ポンプ」で火消しをして利益を得る、という構造です。

「マッチポンプ」の英語表現

マッチポンプは和製英語なので、そのまま直訳しても英語表現にはなりません。

近しいスラングとして「sock puppet」(靴下で作った人形=自作自演)が挙げられます。

「マッチポンプ」の派生パターン

政治批判でよく使われる「マッチポンプ」という言葉ですが、ビジネスにおいては「マッチポンプ商法」という言葉があります。

白アリ駆除や盗聴器発見といった業者が、わざと仕込んであたかも自分たちが発見したかのように装い、金銭を受け取るような商法です。

また、「ステルスマーケティング」もマッチポンプ商法のひとつです。
宣伝とバレないように、ブログやSNSで著名人が商品をアピールし、メーカーから報酬を受け取るという手法です。

悪印象のため、ビジネスではこの「マッチポンプ商法」を避ける、マッチポンプ商法だと思われないように気を付けることが大切です。

「マッチポンプ」の例文・用例

マッチポンプ

マッチポンプを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●あの政治家はわざと問題を掘り起こして金を集めてる。マッチポンプじゃないのか?
●この業者はマッチポンプ商法で以前話題になっていたから、お願いするのはやめた方がいいと思うよ。

SNSでの「マッチポンプ」の使われ方

「マッチポンプ」の類義語

マッチポンプの類義語は、「やらせ」「炎上商法」です。

TVなどでたびたび問題になる「やらせ」は、起こっていないことを起こったように演出し、視聴率や話題を集める方法です。
「炎上商法」は、著名人などが不用意な発言や振る舞いをし、知名度をあげることなどを揶揄する時に使われます。
いずれもやり方によってはマッチポンプと言い換えることができます。

「マッチポンプ」の対義語・反意語

マッチポンプの対義語・反意語はありませんでした。