「窯伸び」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「窯伸び」の意味とは
窯伸びとは、パン生地をオーブンに入れた際にパンが膨張して大きくなる現象という意味です。「オーブンスプリング」とも呼ばれます。
「窯伸び」の特徴
パン生地には、酵母が発酵の過程で発生させた炭酸ガスが、含まれています。
炭酸ガスは、熱を加えることでどんどん膨張し、その周りにある小麦のグルテン膜を押し広げるため、パンが大きくなります。
「窯伸び」の注意事項
窯伸びは生地の温度や発酵具合、酵母の違いや使うオーブンがガスオーブンか電気オーブンかで変わるという特徴があります。
イースト菌を使ってパンを作る場合、窯伸びは、パン生地が60度に達するまで起こります。
つまり、オーブンに入れた初期段階でパンが膨らむということです。
60度以上になると、イースト菌は死滅してしまうため、窯伸びは起こりません。
しかし、オーブンに入れた後半は、生地のなかにある炭酸ガスが高温になることによって、窯伸びがまったく起こらないわけではなく、少し膨張します。
「窯伸び」しなかった時の対処法
窯伸びをしないとパンがふんわり焼きあがらず、固いパンになってしまいます。
窯伸びさせるためには、次のようなことに注意する必要があります。
①生地をしっかりとこねる。
特に食パンを作る際は、小型のパンを作るとき以上によくこねる必要があります。
グルテンがしっかりと伸びるくらいまでこねましょう。
②パンを丸める時や成形する時にしっかりと生地を張らす。
ゆるく丸めると、焼いたときに少ししかふくらみません。
丸めたり、成形したりするのは、単に形を整えるのではなく、グルテンを強める作業ですので、型に入れる前のパン生地は、特にしっかりと生地を張らすようにしましょう。
③天板も予熱する。
あらかじめオーブンの庫内をあたためる際に、天板も一緒に入れて、あたためます。
冷たい天板の上に置いて焼くと熱が伝わりにくく、ふくらむ前に焼き固まってしまいます。
予熱を高めにしておくことも大切です。
「窯伸び」の例文・用例
窯伸びを使った例文・用例を紹介します。
●オーブンでパンを焼き始めたら、早速窯伸びした。
●食パンを焼いたけど、うまく窯伸びしなかった。
SNSでの「窯伸び」の使われ方
水蒸気で庫内を充満させ5分間待ちます。この間に窯伸びしてくれます。この後250°で25分、オーブンで焼きます。 pic.twitter.com/dYLGXlt62c
— うりんこ (@KiyoTakenaka) November 2, 2019
お土産用の食パン2本こねこね…
まずは1本目!
(あんまり窯伸びしなかった? pic.twitter.com/sonaW7S28t— かのん (@kanonkirishima) August 7, 2020
「窯伸び」の類義語
窯伸びの類義語はありませんでした。
「窯伸び」の対義語・反意語
窯伸びの対義語・反意語はありませんでした。