「大二病」とは？意味と例文が３秒でわかる！

2020-08-042021-09-21

「大二病」の意味とは

大二病とは、大学二年生くらいの若者がとりがちな言動を類型化し、揶揄するスラングです。

大学生活への慣れや就職活動までの時間的猶予がもたらす心理的な余裕、成人を迎え飲酒や喫煙が解禁されたことによる開放感によってこのような学生が生まれます。

大二病の語源は、「中二病」です。

中二病は、思春期（＝中学二年生頃）特有の過剰な自意識がもたらす思想や言動を揶揄するスラングです。

後年、いわゆる「黒歴史」となる類の思想や言動が中二病にあたります。

タレントの伊集院光がパーソナリティを務めるラジオ「伊集院光のUP’S 深夜の馬鹿力」で1990年代に生まれた造語で、当時は自虐的な「あるあるネタ」を示す言葉として使用されていました。

その後、2000年代に入ってからインターネット掲示板で使われ始めたのをきっかけに、自虐の要素が薄れ、揶揄的なニュアンスで広く使用されるようになったのです。

大二病や、類義語の小二病、高二病、院二病、社二病は、全て中二病の派生語です。

大二病を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●「見ろよ、あいつら高二病だぞ」「お前は大二病だけどな」
●大二病だった頃の自分を思い出すと、いまだに顔から火が出そうになる。

中二病を患った人は高校に入ったら必ず高二病を患い、大学に入った後も大二病というものに苦しめられ続けるのですよ。
そう、((☛(◜◔。◔◝)☚))ｺｺｺｺが大丈夫じゃない限りね。
— ((☛(◜◔。◔◝)☚))ｺｺｺｺbot (@OK_kokokoko) July 20, 2020

大二病という病に罹患してしまい事あるごとに「今の雇用形態じゃだめね、起業しないと」だの「海外で」などとのたまう意識の高い眼鏡っ娘かわいい
— 眼鏡っ娘かわいいbot (@meganekkokawaii) July 16, 2020

大二病の類義語には、「小二病」「高二病」「院二病」「社二病」があります。

いずれも大二病と同じく、前述した「中二病」の派生語です。

それぞれの言葉の意味は下記のとおりです。

小二病とは、小学校低学年の子供にありがちな言動を表すスラングです。

他の類義語に比べると批判的なニュアンスは薄く「あるあるネタ」としての側面が強くあります。

高二病とは、中二病であった自分を客観的に認識する時期（＝高校二年生頃）の学生にありがちな言動を揶揄するスラングです。

中二病の人に過剰反応し「あの人は中二病だ」と積極的に言及するなど「中二病ではない自分」や「大人になった自分」をアピールするような言動が、高二病に該当します。

院二病とは、大学院二年生にありがちな言動を揶揄するスラングです。

大二病をこじらせた状態や、「働いたら負け」というような厭世感に駆られた状態を指します。

これらは、長すぎたモラトリアムや、大学・大学院生活への過度な適応がもたらすものです。

社二病とは、仕事に慣れ始めた社会人二年目の若手社員にありがちな言動を揶揄するスラングです。

心理的な余裕が生まれると同時に、ある程度の知識や経験を得て気が大きくなった状態を指します。

具体的な言動としては、社会について悟ったかのような発言や、学生や新入社員に対する先輩風、専門用語やビジネス用語の無駄遣い、会社や上司に対する批判などが挙げられます。

大二病の対義語・反意語はありませんでした。