「釣り」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-04-28

「釣り」の意味とは

釣りとは、人を釣るという意味です。

本来の釣りは、エサを使って魚などを釣り上げることを指しています。

しかしネット上で使われる際には、言葉というエサを使って人を釣る(レスポンスを返してもらう、閲覧数を増やすなど)こととして使われるのです。

何かの発言に対してほかのユーザーを反応させることを、本来の魚などの釣りに例えて出来たネットスラングです。

顔の見えない文字のみで他の人とやり取りをする場面での使用となるため、SNSやネット掲示板での利用が多くなります。

基本的にはデマなどを含む嘘の発言をし、その発言にレスポンスとして食い付かせることを釣りと呼ぶのです。

そのため発信した発言に対して、多くのレスポンスが付くことを「大漁(に釣れた)」などと表します。

「釣り」の語源

釣りの語源は、魚などを釣ることの釣りです。

魚などを釣ることの釣りは、エサで興味をひいて釣り針に引っ掛けてとることを指しています。

そのため「釣り」の定義には、対象の興味を引くものと最終的な成果の2つの要素が必要なのです。

これら2つの要素が揃っていることから、ネットスラングとしての釣りも広く認知され使われるようになりました。

またネットスラングとしては2010年以前にはそこまで広まっていなかったものの、その後に広く使われ始めたようです。

2010年代では辞書にも

インターネット上の掲示板などで、嘘の情報で多くの人を騙すこと。

参考:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%87%A3/

などと載っていますので、認知度が急速に広まったことが分かります。

「釣り」のほかの使われ方

釣りは、他にも多くの使われ方のある単語です。

「釣り」単体では単に魚などを釣ることとなり、相手を騙すような意味合いは特にありません。

しかし「釣」という字が使われる他の言葉には、騙すに近いニュアンスのものがあるのです。

こうした点などの統合的な部分から、ネットスラングの「釣り」は誕生したと考えられます。
以下がその具体例です。

  • 釣り込む
    →都合の良い言葉で相手の興味を惹き、自分が有利になるような行動を取らせること
  • 釣り出す
    →嘘などで騙して、相手のことを誘い出すこと
  • 釣り球
    →ピッチャーがバッターに対して仕掛ける見せ球。野球の専門用語。

などとなります。
このように「釣り」単体ではない言葉には騙すのニュアンスが含まれており、ネットスラングの意味を作り上げるのに一役買っていることは間違いないでしょう。

「釣り」の例文・用例

釣りを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例
  • このスレは逸脱過ぎるため、5ch史上で最大の釣り スレと呼ばれているスレッドだ。
  • ネット掲示板で釣られる奴はアホか?と思ってたのに、5chでこの間盛大に釣りにかかってしまったわ。

SNSでの「釣り」の使われ方

「釣り」の類義語

釣りの類義語は、「釣り師」です。
意味は、アイドルなどがイベント等で「ファンの心をわし掴みにする」ことです。

今まで自分に興味のなかった者に対して、サービスや技術によって自身のファンにしてしまうことを指します。

興味を惹くエサと、釣り上げる成果の2点が揃っているため魚などの釣り以外の派生語と言えるでしょう。

派生語となり正しく釣りを表現する項目を押さえた単語ですので、ネットスラングの釣りに対して類義語と言えます。

「釣り」の対義語・反意語

釣りの対義語は、「釣られる」です。
意味は、興味を惹かれいずれかのリアクションをする側です。

釣りは興味を惹き付け、相手から何かしらのリアクションを引き出す側に使う単語となっています。

そのため何かしらのリアクションをする側、あるいはさせられた側の立場の言葉が対義語として挙げられるでしょう。