「よき」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-05-03

「よき」の意味とは

よきとは、良い、良いねという意味です。

「よき」は漢字にすると、「良き」が当てはまります。

単に「良い」を言い換えただけの単語であるものの、響きや語呂の良さから広まっていった単語です。

もともとは古文などで出てくる言葉だったのですが、現代では若者を中心に広く使われています。

語源の項で後述をしますが、昔の使い方とはやや意味が異なるため別の単語と捉えておきましょう。

古文などを習い終えた世代(女子高生など)を中心に、よく使われていた単語です。

「よき」の語源

よきの語源は、よきかなです。

この「よきかな」は、漢字表記では「善哉」となります。

漢字表記の語源や由来には、あの一休さんのエピソードが挙げられるのです。

一休さんが弟子にぜんざいを作ってもらった際、師匠である一休さんが言った「よきかな」に由来します。

この時の意味としては、「美味しかった、よくやった」という褒める意味合いとなっています。

またこのことから「よきかなの漢字が善哉となった」、あるいは「ぜんざいの漢字が善哉」となったという説があるのです。

語源では相手を褒める言葉として使われていましたので、現代の「よき」とはやや意味が異なります。

ちなみにジブリ映画の「千と千尋の神隠し」にも、「よきかな、よきかな」という台詞がありました。

こちらは神様が主人公の千尋を褒めるために使ったので、語源となった昔の言葉の意味での使用と言えるでしょう。

「よき」の語源の仏教用語としての一面

よきは、語源の善哉に仏教用語としての一面も持った単語です。

上記の項で説明をした、語源である「善哉」は仏教でも使われる単語となっています。

仏が弟子を褒める時に使う言葉で、「善哉(よきかな)」を使っていたのです。

仏教で使われる場合にも語源があり、それはサンスクリット語の「sadhu」となっています。

「sadhu」の意味は「素晴らしい」という意味で、この単語の漢訳が語源となっているのです。

上記の一休さんのエピソードを語源とした説や、仏教用語としての一面と諸説あるもののかなり昔の言葉が語源となっています。

現代用語の中で若者言葉として広まっている「よき」が、このように遙か昔の言葉が語源となっているわけです。

しかもこの広まった理由が、語呂が良いというものなのでなんとも不思議な由来と言えます。

「よき」の例文・用例

よきを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●今日のきみのコーディネートは、とてもよき だね。
●ごめん!明日の約束の時間なんだけど、すこし遅い時間にしてもらってもよき

SNSでの「よき」の使われ方

「よき」の類義語

よきの類義語は、「グッド」です。
意味は、良いや良いねです。

「よき」は単に「良い」ことを表した単語でした。

そのため、比較的指し示すことのできる範囲が広い単語です。

語源のような褒めるという限定的な使い方に限らず、様々な場面で使える単語となります。

そうした観点から、比較的多くの場面で「良い」という意味で使える「グッド」が類義語と言えるでしょう。

「よき」の対義語・反意語

よきの対義語は、「バッド」です。
意味は、良くない(ことやもの)です。

上記での類義語が「グッド」だったので、対義語にはその反対となる「バッド」が挙げられます。