「アンビューバッグ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「アンビューバッグ」の意味とは
アンビューバッグとは、口と鼻を覆って顔に密着させて喚起を行う、マスク型の医療機器のことです。アンブバッグとも表記します。
「アンビューバッグ」の語源
アンビューバッグの一般的な名称は「バッグバルブマスク(BVM)」ですが、デンマークの「アンビュー社」が販売する製品が広く流通していることから、その商品名である「アンビューバッグ」という名称が医療現場で用いられています。
「アンビューバッグ」の特徴
アンビューバッグは、患者の顔に当てるマスクに膨らんだ風船のようなバッグがついており、このバッグを手で押すことで送気されます。
患者の呼吸困難や呼吸停止によって容体が急変した際などに用いられます。
手動で室内気を取り込む「用手換気」の手法であるため、酸素ガス供給源がない場合や停電時などにも使用することができます。
ただしそのままでは高濃度の酸素を送ることはできないので、必要に応じて空気吸入口に「リザーバーバッグ」と呼ばれる酸素を充填するための袋を取り付け、酸素ガス供給装置に繋ぐことも可能です。
「アンビューバッグ」の使い方
アンビューバッグを使用する際は、まずは気道確保を行い、その後マスクをしっかりと顔(口~鼻部分)に密着させます。
この時、一人で行う場合は小指~中指までの3本の指を顎に、親指と人差し指をマスクに当てて固定する「EC法」という方法が用いられます。二人で行う場合は、一人が気道確保、もう一人がマスクの固定と分担して行います。
この状態で送気し、きちんと換気が行われていれば胸郭が上昇していることを確認できます。
「アンビューバッグ」の例文・用例
アンビューバッグを使った例文・用例を紹介します。
●早くアンビューバッグ持って来て!!
●今日の講習ではアンビューバッグの正しい使い方を実践します。
SNSでの「アンビューバッグ」の使われ方
停電の際、医療的ケア児の人口呼吸器は満充電で約8時間しか持たない。
停電がそれ以上になったら、アンビューバッグという手動で空気を入れる医療機器で延々とバッグを押し続けないといけない。
台風で長時間の停電が起きないことを、本当に心から祈っている。 pic.twitter.com/S16A4N6zta
— 駒崎弘樹 ( Hiroki Komazaki )@看護師募集中 (@Hiroki_Komazaki) October 11, 2019
昔、麻酔科の先生に挿管手技を習ったときに「挿管できなくても絶対に慌てるな。挿管できなきゃお前が延々アンビューバッグ押し続けて酸素を送れば患者は死なない。何時間でも押せ」と言われたのを思い出した。
喉頭浮腫とかの場合はまた違うかもしれませんが。指導してくれた先生、ありがとう。 https://t.co/Ees6a5E3Ql
— カエル先生・高橋宏和 (@hirokatz) February 3, 2021
「アンビューバッグ」の類義語
アンビューバッグの類義語は、「バッグバルブマスク」「蘇生バッグ」です。
バッグバルブマスクは、アンビュー社の商品名でもあるアンビューバッグの一般名で、同じ医療機器のことを指します。蘇生バッグも同様に使われることがあります。
「アンビューバッグ」の対義語・反意語
アンビューバッグの対義語・反意語はありませんでした。