「ディレイ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ディレイ」の意味とは
ディレイとは、サッカーの守備戦術の一つで相手の攻撃を遅らせることです。
英語で「遅らせる」「延ばす」を意味する「delay」という単語を由来とします。
ボールを保有している相手選手に対して、積極的にボールを奪いに行くのではなくて、適度な距離を保ちつつパスコースを塞ぎながら、なるべく時間を稼ぐ戦術を指します。
ディレイは、一般的にカウンターアタックを受ける場合など、守備選手が手薄の時に用いられます。
自陣の奥深くに攻撃選手が辿り着くのを遅らせることによって、味方選手が戻ってくる時間を確保することができます。
ちなみに実戦では、自陣にいる味方選手に対して「ディレイ!ディレイ!」と声をかけ合うことで、戦術選択を共有することが多いです。
「ディレイ」を使うべきタイミング
ディレイが使われるタイミングは、前述したように攻撃されている時に守備選手が手薄である時です。
守備側が攻撃側に対して数的に不利なシーンでは、積極的にボールを奪いに行ってしまうと、失敗した場合のリスクが極めて高くなります。
他に守備選手がいない(少ない)ため、そのままゴールを明け渡してしまう…なんて事態になりかねません。
そんな時は冷静にディレイ、すなわち相手のパスコースやドリブルコースをケアしながら、攻撃を遅延させることによって、守備体勢を固める時間を稼ぐ戦術が有効です。
「ディレイ」のデメリット
ディレイは使うべきタイミングを誤ると、むしろ失点するリスクを高める場合があります。
例えば、守備選手が十分足りている局面で、相手選手に抜かれるのを恐れて距離を詰めるのを躊躇してしまうと、ずるずると相手の侵入を許してしまいます。
あくまで守備選手の数的な不利を解消する目的で用いられる戦術だということに注意しましょう。
「ディレイ」における日本と海外サッカーの違い
ディレイはもっぱら日本のサッカーで採用されることの多い戦術だと言われています。
また、このディレイを重視する傾向は、むしろ日本サッカーの守備力の弱さの原因として指摘されることもあります。
一方、海外サッカーではディレイに固執せずに、数的に不利な状況でも積極的にボールを奪いに行くプレイが一般的と考えられています。
例えば、ベルギーのサッカーチーム『ユニオン・サン=ジロワーズ』に所属する三笘薫は、スポーツ専門のVOD「DAZN」で配信されている『内田篤人のFOOTBALL TIME』に出演し、以下のように語っています。
「海外の選手に多い。日本の選手はどちらかと言うとディレイすることが多いので、ゴールに近づきながら選択肢を増やすドリブルが多かったですけど、海外の選手はボールを奪いに来るので、ひとつ前のタイミングで剝がすように、こっちに来てからなっているかなと思います。」
参考:https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=102237
「ディレイ」の例文・用例
ディレイを使った例文・用例を紹介します。
●ディレイでカウンターアタックを受ける
●ディレイ戦術がかえって相手の攻撃チャンスを増やしてしまった。
SNSでの「ディレイ」の使われ方
イギリスきてから初のサッカー
日本からモレリアを持っていきましたが、昨日のピッチは写真の通りなのでナイキプレミアのTF使いました〜
遊びなのに本気でボール奪いにくる、彼らにディレイなんて考えはなかった?? pic.twitter.com/LW0hKuGEci— 実家暮らしの。Atsu (@AtsuJikka) August 13, 2022
昔と今のサッカー選手のレベルを比べると格段に上手くなっていると思う。昔の選手はディレイするとミスを勝手にしてくれるのも多かった。今は狩りに行かないとボールを取れない。
— 小林誠 (@komatotana) August 16, 2022
「ディレイ」の類義語
ディレイの類義語はありませんでした。
「ディレイ」の対義語・反意語
ディレイの対義語・反意語はありませんでした。