「クレンメ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「クレンメ」の意味とは
クレンメとは、点滴や胃ろうの管(ルート)に取り付けられた、滴下の速度や量を調節するための器具のことです。
「クレンメ」の語源
クレンメの語源はドイツ語の「Klemme」で、ペンチやクリップのように挟んで固定したり流れを止めたりする器具のことを指します。
医療の分野では「鉗子(かんし)」という意味で使われます。
鉗子とは外科手術などで用いられるハサミのような形をした器具で、身体の器官や組織を挟んで引っ張ったり圧迫する際に使われます。
クレンメは点滴のルートの途中に取り付けられ、ルートを挟むことによってその流れを調節することから、このような名称になりました。
「クレンメ」の概要
医療現場では、治療や手術などのためしばしば点滴(輸液)が行われます。
輸液製剤(薬剤など)の入った袋にルートを取り付け、注射針によって患者の体内に投与していくのですが、この時に薬剤が流れ出る速度や量を調整するのがクレンメの役割です。
クレンメは非常にシンプルなつくりをした手のひらサイズのプラスチックの器具で、ルートを挟み込むように取り付けられています。輸液製剤の入った袋の下の方や延長チューブに取り付けられ、その閉まり具合によって滴下の速度や量が調整される仕組みとなっています。
また、口から食物を摂取することができない患者や要介護者の場合、腹部に穴をあけてチューブで食物や水分を胃に直接投与する「胃ろう」という措置が行われることがありますが、その場合のルートにもクレンメが取り付けられています。
「クレンメ」の種類
クレンメは、その操作方法によっていくつかの種類があります。
- ローラークレンメ…サイドについた小さなローラーを上下に動かすことで開閉、調節するタイプ
- ワンタッチクレンメ…ワンタッチで開閉するタイプ
この他にも「スライドクレンメ」などの種類があり、ひとつの点滴セットに複数のタイプのクレンメが取り付けられることもあります。
「クレンメ」の例文・用例
クレンメを使った例文・用例を紹介します。
●点滴を始める時はクレンメを開けるのを忘れないようにね。
●ちょっとクレンメの方を調節してください。
SNSでの「クレンメ」の使われ方
急変時、なんでクレンメ全開で落とすんだろ〜の謎が解決された、なんでこんなシンプルなことアセスメントできなかったんだろう鬱 pic.twitter.com/uTVexofEH2
— ぴえみちゃん (@AF___o9) July 27, 2021
おはようございます☀️
痛みはあるけど、わりとよく寝れました?ゴルシが何か企んでいる?
クレンメ回しちゃ絶対ダメよ!?♀️ pic.twitter.com/dGCUhXFKTU— なほのウマ?? (@na_horselove) December 24, 2020
「クレンメ」の類義語
クレンメの類義語は、「クランプ」です。
メーカーによっては同じ役割の器具をこのように呼ぶことがあります。
「クレンメ」の対義語・反意語
クレンメの対義語・反意語はありませんでした。