「ピウ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ピウ」の意味とは
ピウとは、もっと、さらに、より~という意味の音楽用語です。
「ピウ」の語源
ピウの語源は、イタリア語の「più」です。
日本語訳は「もっと」「さらに」「より多く」となっており、音楽用語としてもそのままの意味で使われています。
「più」はラテン語の「plus(プラス)」から来ている言葉で、「~より多い」や「今までより○○の性質を強める」といったプラスのニュアンスで用いられる「優等比較」の性質を持っています。
「ピウ」の特徴
ピウという音楽用語は単体で用いられることはなく、他の演奏記号に付加することでその演奏記号に「もっと」「今までより、さらに」という意味を付け加えるという特徴があります。
例えばよく使われる表現として「ピウ・モッソ(piu mosso)」というものがあります。
「モッソ」は「動きのある」という意味で、「速く」という指示の際に使われる速度記号です。そこに「ピウ」がつくので、「今までよりさらに速く、テンポをあげて」という意味になります。
その他にも、「ピウ」は下記のような演奏記号と組み合わさって使われています。
- ピウ・アレグロ(piu allegro)=今までより速く
- ピウ・フォルテ(piu f)=今までより強く
- ピウ・ピアノ(piu piano)=今までよりさらに弱く
- ピウ・レント(piu lento)=今までより遅く、緩やかに
「ピウ」の例文・用例
ピウを使った例文・用例を紹介します。
●譜面に用いられるピウという言葉は、イタリア語の日常会話でも使われています。
●ピウでフォルテをより強調しているので、ここは思い切り演奏しましょう。
SNSでの「ピウ」の使われ方
こないだのバイオリンレッスンで先生に、「ここのピウモッソは手首だけ使って高速で猫を撫でる感じで弾く!」と言われたので、ぽんずの腹をシャカシャカしてるイメージで練習してる pic.twitter.com/tiaSupAkp8
— ゆっこ (@yuccobicycle) June 12, 2019
コーダの弦楽器が凄かったから映して欲しかったけど、ピウアレグロ直前が映ってて熱かったから許した
— きくち (@kichikut) December 3, 2017
「ピウ」の類義語
ピウの類義語はありませんでした。
「ピウ」の対義語・反意語
ピウの対義語は、「メノ(meno)」です。
こちらは「より少なく」という意味を付加した演奏記号に加える音楽用語です。
ラテン語の「minus(マイナス)」から来ています。
例:メノ・モッソ(meno mosso)=今までよりも遅く
メノ・ピアノ(meno piano)=今までよりも強く