「プレパレーション」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「プレパレーション」の意味とは
プレパレーションとは、子どもの入院や手術などの前に行われる、子ども自身が納得し理解できるような説明や配慮という意味です。
「プレパレーション」の概要
近年の医療現場では「インフォームドコンセント」を行うのが主流となり、治療や手術にあたっては医療者からの説明と、それに伴う患者側の理解・納得があって初めて治療などに入る流れになっています。
しかし、原則的にインフォームドコンセントの対象は16歳以上となっており、15歳以下の子どもは「このあと何が起きるのか」がわからないまま治療や手術、入院に進むケースも少なくありません。不安な気持ちで医療行為を受けるとそれがトラウマとなったり拒絶反応を起こしてしまうこともあるため、子どもがわかりやすいようにイラストや玩具などを使ってこのあと起こることをきちんと説明し、安心して治療を受けられるようにする行為が「プレパレーション」になります。
子どもの年齢や発達段階に合わせて、ぬいぐるみや医療器具を模したおもちゃを使ったごっこ遊びをしたり、動画での説明などが選択されます。
入院や手術の場合、実際の病室や手術室をあらかじめ見学することもあります。
単純に納得させるだけでなく、不安を取り除くことと「病気や怪我を治す」という目的を伝えることで子どもが本来持っている「頑張る力」を後押しすることができます。
プレパレーションの5段階
継続的に子どもを安心させるための「プレパレーションの5段階」という項目をご紹介します。
- 病院に来る前:保護者から、これから行く「病院」という場所について説明する。
- 入院や処置前のオリエンテーション:遊びなどを取り入れ、心の準備を促す。
- 事実に基づいた説明:これからどういう順番で何をするか、正確に説明する。
- 処置中の不安や痛みの緩和:おもちゃや遊びなどで処置中の不安をサポートする。
- 処置後や退院後の支援:頑張って乗り越えられたことをねぎらい、子どもの心に寄り添う。
このように段階に応じたプレパレーションを行うことで、子どもやその保護者と医療従事者の間に信頼関係を築いていくことが大切だとされています。
「プレパレーション」の例文・用例
プレパレーションを使った例文・用例を紹介します。
●あの小児科はプレパレーションがしっかりしていて信頼できあるよ。
●プレパレーションに使うおもちゃには色んなものがあるんだね。
SNSでの「プレパレーション」の使われ方
4日間の小児実習も乗り越えた!???
プレパレーションは結局せず!笑
子供はやっぱり可愛かった?✨
5年間の実習も残りあと1つ!! pic.twitter.com/7QtXfwcXX6— ながしゃー*♡ (@shaaaawapooler) October 7, 2016
げんきキッズクリニックはプレパレーションと行って子供に心の準備を心かげてくれるようで、近ければホームドクターにしたかったなぁ。
— nabechi (@nabechi) June 15, 2011
「プレパレーション」の類義語
プレパレーションの類義語は、「インフォームドコンセント」です。
医師が病状や治療法について十分な説明をし、患者が理解した上で治療について合意するという行為を指します。プレパレーションは「(15歳以下の)子どものためのインフォームドコンセント」ということになります。
「プレパレーション」の対義語・反意語
プレパレーションの対義語・反意語はありませんでした。