「ラメンタビーレ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-08-09

「ラメンタビーレ」の意味とは

ラメンタビーレとは、「哀れに、悲壮感を持って」という意味の音楽用語です。一般的には「ラメンタービレ」と表記することの方が多いです。

「ラメンタビーレ」の語源

ラメンタビーレは、譜面にはイタリア語で「lamentabile」と書かれています。

「lamentare」は、「~を嘆く、~を悔やむ」といった意味の動詞。それに「可能、~できる」といった意味をもつ接尾語の「abile」を付けて形容詞にすると、「嘆くことができるような状態、悔やむことができるような状態」という意味になります。さらに転じて「哀れに、悲壮感を持って」という意味をもつようになりました。

「ラメンタビーレ」の音楽用語としての分類

ラメンタビーレは、音楽用語では「発想記号」に分類されます。

発想記号とは、音符や休符だけでは表しきれないその曲の持つイメージや作曲者の想いを、文字でそのまま表した記号のこと。「楽譜通りに演奏する」というのは、単にリズムや音程を合わせるだけでなく、発想記号を見て作曲者の想いを読み取り、そのイメージの通りに演奏することなのです。

発想記号が譜面の最初、つまり左端に書かれている場合は曲全体のイメージを表しており、発想記号が曲の途中に書かれている場合は、その部分のみの表現方法を示しています。

「ラメンタビーレ」が使われている楽曲

ラメンタビーレが使われている有名なクラシックの楽曲はありませんでしたが、ラメンタビーレとほぼ同じ意味をもつ「ラメントーソ(lamentoso)」は、

  • チャイコフスキー「交響曲6番『悲愴』第4楽章」

で使用されています。

「ラメンタビーレ」の例文・用例

ラメンタビーレ

ラメンタビーレを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

ラメンタビーレを意識するために、失恋したときのことを思い出しながら演奏した。
●その弾き方では、譜面に書かれているラメンタビーレを感じないよ。次はもっと悲壮感を持って弾いてみて。

SNSでの「ラメンタビーレ」の使われ方

「ラメンタビーレ」の類義語

ラメンタビーレの類義語には、「ラメントーソ(lamentoso)」や「アッドロラート(addolorato)」などがあります。

どちらも「悲しげに、悲しそうに」という意味を持つ音楽用語で、ラメンタビーレと同じイタリア語です。

「ラメンタビーレ」の対義語・反意語

ラメンタビーレの対義語には、「ユーベルント(jubelnd)」「フェルグニュークト(vergnugt)」などがあります。

どちらも「喜んで」という意味を表す音楽用語で、元々はドイツ語です。