「喘鳴症」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-09-26

「喘鳴症」の意味とは

喘鳴症とは、馬の喉の神経麻痺などによって呼吸が困難になる病気のことです。読み方は「ぜんめいしょう」または「ぜいめいしょう」です。

「喘鳴症」の特徴

喘鳴症は、3~6歳という比較的若いサラブレッドによく見られる病気です。
喉の神経が麻痺することによって喉の入口が狭くなり、人間における喘息のような状態になってしまいます。呼吸をするたびに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」「ゼロゼロ」といった音が鳴るのが特徴です。

馬は口ではなく鼻でのみ呼吸を行っており、安静時には1分間に10回程度の呼吸がレースなどで疾走する場合には150回程度にまで跳ね上がります。
さらにサラブレッドは、呼吸器における「死腔(血液とガス交換が行われない領域)」の占める割合が非常に大きいという特徴があるため、健康な状態でも疾走時には軽い低酸素状態に陥っています。
そのため、喘鳴症になってしまうと呼吸困難となり、競走能力は著しく阻害されます。

「喘鳴症」の原因

喘鳴症の原因疾患として最も多く見られるのは「喉頭片麻痺(こうとうへんまひ)」というものです。喉を開くための筋肉が麻痺してしまうことで、気道の入り口にある軟骨の突起がうまく開かなくなり、声帯のひだの部分に垂れ下がって気道を狭くしてしまいます。
この喉頭片麻痺の原因は定かではありませんが、ほぼ全ての症状で左側の反回喉頭神経の麻痺によって引き起こされています。

その他にも「軟口蓋の背方変位」や「喉頭蓋エントラップメント」といった症状が喘鳴症の原因となることがあります。

「喘鳴症」の治療

喘鳴症の治療としては、外科手術が一般的です。喉頭片麻痺の場合は、軟骨の突起を持ち上げて喉の入り口を広げる「喉頭形成術」が行われます。
この手術は成功例もありますが、馬の個体が持つ喉の構造がその結果に大きく影響を与える難しい手術で、術後の合併症を伴うことも多いです。

「喘鳴症」の例文・用例

喘鳴症

喘鳴症を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●もしかしたらこの音は喘鳴症かもしれない。
●この馬は今度喘鳴症を治療するための手術をします。

SNSでの「喘鳴症」の使われ方

「喘鳴症」の類義語

喘鳴症の類義語は、「のど鳴り」です。
こちらは喘鳴症の俗称で、同義で使われています。

「喘鳴症」の対義語・反意語

喘鳴症の対義語・反意語はありませんでした。