「界面活性剤」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「界面活性剤」の意味とは

界面活性剤とは、性質の異なる2つの物質の境界面に働きかけて、その性質を変えて混じり合うようにするものです。

たとえば、洗濯機の中には、水と空気、水と油汚れ、水と衣類、油汚れと衣類、洗濯槽と水といった、性質の異なる物質が存在します。洗剤に含まれる界面活性剤が、これらの物質の境界面に働きかけることで、水と油などの性質の異なる2つの物質を混ぜ合わるため、汚れを落とすことができるようになります。

界面活性剤は洗剤の他にも、医薬品、化粧品、食品などの成分としても広く使われています。界面活性剤には天然界面活性剤と人工的に合成した合成界面活性剤とがありますが、化粧品や洗浄剤には主に合成界面活性剤が使われています。

配合されている濃度によっては、必要な皮脂まで落としてしまうことがあるので、特に敏感肌の人にとっては注意が必要な場合もあります。

「界面活性剤」の語源

性質の異なる2つの物質の境界面のことを「界面」といいます。界面活性剤は、この「界面」に働きかけて「活性化」させるものであるため、このように呼ばれています。

「界面活性剤」の作用

界面活性剤には次の3つの作用が総合的に働いて、衣類や食器などの汚れを落とします。

浸透作用

水に界面活性剤を入れると、水の分子同士が引き合う力(界面張力)が下がります。これにより、繊維の表面と水がなじみやすくなるため、繊維の中に水が簡単に入っていきます。この作用を浸透作用といいます。

乳化作用

水に油を混ぜようとしても分離してしまいますが、界面活性剤を加えると、油になじみやすい分子が油の粒子を取り囲み、水になじみやすい分子が外側に並ぶため、水と油が均一に混ざり合うことができます。この作用を乳化作用といいます。

分散作用

粉末を水に入れても、混ざり合わずに表面に浮かんでしまいますが、界面活性剤を入れると、その粒子は界面活性剤の分子に取り囲まれて、水中に分散します。この作用を分散作用といいます。

「界面活性剤」の例文・用例

界面活性剤を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

界面活性剤の入っている洗剤を使うと汚れはよく落ちるが、手荒れに悩んでいる。
界面活性剤不要のシャンプーを探している。

SNSでの「界面活性剤」の使われ方

「界面活性剤」の類義語

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「界面活性剤」の対義語・反意語

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