「リトリート」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「リトリート」の意味とは
リトリートとは、サッカーでボールを奪われたら速やかに自陣に戻る守備戦術のことです。
英語の「retreat」は「退却」「後退」を意味します。
多くの場合、DFやMF、FWの選手までリトリートに駆り出される(※)ため、デフェンスラインは低くなるものの、数的な有利によって守備力は当然高まります。
(※リトリートに割く人員は、チームの方針によって異なります)
基本的に相手チームよりも戦力が劣っている場合に採用する戦術で、なるべく点を取られたくない時に有効です。
また、粘り強く守備に徹することで、コーナーキックやロングカウンターなど絶好のチャンスが巡ってくるケースもあります。
ちなみに、リトリートとは逆に「ボールを奪われたら前線からプレッシャーをかけてボールを奪い返しにいく守備戦術」のことをフォアチェック(ハイプレスサッカー)と言います。
「リトリート」のメリット
前述の通り、リトリートでは自陣に味方が集まってくるため、守備の数的有利により相手は前に進むことが難しくなります。
各国の代表レベルの試合でも、たとえ戦力的に格上の相手であっても、引いて守る戦術を巧みにこなせるチームに得点することは容易くありません。
また、相手が自陣深くまで侵入してきたとしても、ボールを奪い返した瞬間にロングカウンターを仕掛けることができます。
相手の守備が手薄になっている隙を狙えば、十分に勝算があります。
「リトリート」のデメリット
一方、リトリート戦術の中で点を取ろうとする場合、基本的にコーナキックやロングカウンターなど絶好のチャンスが来るのを待つしかありません。
その間、相手の攻撃を受け続けることになるため、ボールポゼッション(ボールの所持率)は低くなってしまいます。
また、スコアで負けている状態では、リトリート戦術は単なる時間稼ぎに過ぎなくなります。
サッカーでは攻撃よりも守備のほうが体力を消耗しやすいとも言われているため、リトリートは時間と労力をかなり使う戦術と言えます。
「リトリート」を得意とするチーム
リトリートを得意とするチームとしてイングランド・プレミアリーグ「レスター・シティFC」を挙げることができます。
2019年まで日本の岡崎真司が所属していたクラブとしても知られています。
クラウディオ・ラニエリ監督が在籍していた時代には最終ラインに4人、中盤に4人、前線に2人を配置するフォーメーションを取っていました。
自陣内のスペースを隙間なく埋めるデフェンスは、ボールを奪われても相手のゴールを許さない鉄壁の要塞でした。
「リトリート」の例文・用例
リトリートを使った例文・用例を紹介します。
●失点を防ぐためリトリートに転じる。
●リトリートに固執して、点を奪い返す契機を逃した。
SNSでの「リトリート」の使われ方
プレーモデルは16歳以上のチームから採用するべきだと思う。発育発達段階に応じてサッカーの全てのプレーを教える。カウンターもポゼッションもハイプレスもリトリートも全て教える事でサッカーの基本が身につく。何か1つに特化するのは良くない。パス特化、ドリブル特化、フィジカル特化など。
— kei sakamoto (@ideailista) December 4, 2018
福岡に対してはハイプレスでリトリート、という残留争いのクラブから毎度やられる形。逆に言うと上位は自分達のサッカーするから与し易い訳で。
こうした試合で勝てるようになればだいぶ地力がついた、といえるかな。ウチもまだまだ、ということで。色々引き締めよう。
— ひろりん (@hirori522) October 2, 2021
「リトリート」の類義語
リトリートの類義語はありませんでした。
「リトリート」の対義語・反意語
リトリートの対義語は、「フォアチェック」です。
フォアチェックとは、積極的にボールを奪いに行く守備戦術で、別名「ハイプレス」とも言います。