「メタ」の意味とは?

2021-05-30

「メタ」の意味とは

メタとは、医療用語の転移という意味です。メタはメタスタシス(metastasis)の略語になります。

がんによる脳への転移は「脳メタ」、膵臓への転移は「膵メタ」、少しの転移は「オリゴメタ」、多数の箇所に転移がある場合は「メタメタ」というように使用されます。

「メタ」の語源

メタ(meta)は古代ギリシア語から伝わった言葉で、医療用語以外にもメタ批判やメタモルフォーゼなどさまざまな用語に使用されています。

古代ギリシア語では「~の後に」「~の間に」「~自身の」といった前置詞、接続詞として使われており、「~の後に」の意味から派生して物事の変化を表す言葉になったと考えられています。

このことから、医療用語のメタは正常な細胞を保つ均衡(スタシス、stasis)が異常な状態へと変化したことを表す言葉となっています。

「メタ」の特徴

がんの転移は怖いという印象がありますが必ずしもそうではなく、積極的に放射線治療をすることで改善し余命を延ばすことが可能です。

治療後に新たな転移が見つかることがありますが、放置してしまうと転移したがんは大きくなり、内臓の悪化に繋がってしまいます。

「メタ」はなぜ起こるのか

最初にがんが発見された場所からがん細胞がリンパや血管に入り、そこから体の臓器や器官に移動していくことで「転移」を引き起こします。

そのため、リンパ節や血液が多く集まる肺や肝臓、脳、骨などに転移が出やすくなります。

「メタ」の例文・用例

メタ

メタの例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

メタに対して必要な処置を行う
●新しいメタが見つかったので、患者さんへの説明をして今後の段取りを決めた

SNSでの「メタ」の使われ方

「メタ」の類義語

メタの類義語は、「dissemination(ディセミネーション)」です。

「ディセミネーション」とは、略語でディセミと言われ、播種のことです。
医療用語では、がん細胞が発症部位から血液や体液の流れに乗って体全体に移動していき、新たな増殖箇所を作る状態の意味があります。

ディセミネーションは、体内の空間である心臓が入っている心膜腔や、お腹が入っている腹腔自体に増殖し転移を散らばらせるため、基本的に手術を行うことができず、注射や抗がん剤治療も難しくなります。

ほかにも園芸や作物の種をまくときに使用される言葉です。また、種をまいたように不規則な多数の細かい点の集まりにも使用されます。

「メタ」の対義語

メタの対義語はありませんでした。