「炭団」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「炭団」の意味とは
炭団とは、相撲で「負け」という意味です。読み方は「たどん」です。
「炭団」の語源
「炭団」というのは、木炭や竹炭といった「炭」が粉状になったものを丸めて、フノリなどのつなぎと混ぜることで団子状にしたものです。
乾燥した固形燃料で、火鉢などの灰に埋めて使用します。弱く柔らかな火で、同じ温度を保ちながら暖をとれるという特徴があります。部屋や身体を温めること以外にも、とろ火でじっくり煮炊きをする場合などにも重宝されてきました。
この炭団は黒くて丸い見た目をしており、相撲で勝敗を記す「星取表」において「負け」を表す「黒星(●)」に見えることから、相撲で「炭団」というと「黒星=負け」を意味するようになりました。
「炭団」の表現の広がり
相撲では、負け=黒星が多い力士のことを隠語として「炭団屋」と呼ぶことがあります。
また、相撲以外でも「負けること」を「炭団」と表現する場合があります。
ことわざでは「炭団に目鼻」というものがあります。
これは、あまり容姿が整っていない、美人ではないことの例えとして使われます。
「炭団」の例文・用例
炭団を使った例文・用例を紹介します。
●今場所では思うように調子が出ず、炭団が続いていますね。
●これからは炭団屋と呼ばれないように精進しなきゃな!!
SNSでの「炭団」の使われ方
五連勝の逸ノ城だったが張って右差の立合は愚策、佐田の海の浅い左上手で右を殺され呆気無く後退してしまった。遠藤は碧山の突っ張りをまともに受け相撲にならずすっかり炭団屋である。正代に宝富士は元気者同士、浅い諸差で一気に出た正代だが宝富士右を手繰って左上手取り送出は余程の稽古充分。
— 大達羽左ェ門【「大相撲文化」編集発行】 (@OdateUzaemon) July 16, 2016
こんなのが部屋にいたのでは、昔から部屋にいる子が相撲に集中出来ないのは当たり前のような気がする。
知人の呑み友達が今場所見事に炭団を並べたんで、おかしいなと思っていたのだが。 https://t.co/QTrxvK5IG1— yslily (@ysstinger2) July 20, 2021
「炭団」の類義語
炭団の類義語は、「黒星」です。
黒星は星取表で黒い丸(●)で表されることから、「炭団」は黒星と同じ、「負け」を意味する言葉になりました。そのため炭団と黒星は同義で使われています。
「炭団」の対義語・反意語
炭団の対義語は、「白星」です。
相撲の星取表では、「勝ち」を白い丸(○)である「白星」で表します。