「力水」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「力水」の意味とは
力水とは、「ちからみず」と読み、相撲で取り組み前の力士が力をつけるために口にふくむ水という意味です。
「力水」の歴史
力水は、もともとは盃で水を汲んで渡していましたが、1941年から柄杓を使って、力水をつけるようになりました。
2020年3月場所からは、新型コロナウイルスの感染防止のため、柄杓を控えの力士から受け取る所作のみ行い、実際に口にはふくまない対応が取られています。
「力水」の特徴
相撲では、土俵の赤房、白房の下に手桶に入った水が準備されています。それが、力水です。
取り組み前の力士が口に含んで、力をつけます。
前の相撲で取り組みに勝った力士が、勝ち残りとして土俵下に控えており、土俵上でこれから取り組みを行う力士に対して、手桶の水をひしゃくですくって渡します。
取り組みに負けた力士は力水をつけることはできず、その片屋では、力水をつけるのは土俵下で控えている次の取組の力士です。
「力水」の注意事項
負けた力士は力水をつけることができないため、結びの一番では、勝ち残りの力士がおらず、かつ次の取り組みもないため、力水をつける力士が不在となるケースがあります。その場合は、結びの一番で土俵上に上がっている力士の付け人が花道に出て力水をつけます。
この場合、付け人なら誰でもいいというわけではなく、当日の取組で勝った付け人、または取組がなかった付け人が力水をつけます。
このとき付け人は、浴衣の片袖を脱いで、一方の肩の肌を露出させた片肌脱ぎの装いをします。
「力水」の英語表現
英語では、「力水」を直訳して「power water」と表現したり、「強さと元気回復のための清めの水」という意味で、「purifying water for strength and refreshment」と表現したりします。
―The sumo wrestler hands the next sumo wrestler a ladle of purifying water so that he can rinse his mouth before the bout.(次の力士に力水をつける。)
「力水」に使う水
力水に使う水は決まっており、1992年3月場所から福岡県直方市の米菓製造会社もち吉が自社製品の「力水」を無償で提供しています。
その水は、餅やあられなどの製造にも使用するもので、北九州市の福知山山系の地下水です。
「力水」の例文・用例
力水を使った例文・用例を紹介します。
●勝ち力士が、力水をつける。
●勝ち残りがいないため、結びの一番の力水は横綱の付け人がつけた。
SNSでの「力水」の使われ方
【再入幕&新入幕 活躍!】
14場所ぶりの幕内で
初日勝利!#照ノ富士
「うれしいすね
低く低く
踏ん張ることができた」新入幕で初日勝利!#琴勝峰
「兄弟子(琴奨菊)に
力水をつけることができた
今日みたいな相撲を」おめでとうございます
(*’v’*)#sumo#大相撲pic.twitter.com/8ITzmvMB5B— nhksumo (@NhkSumo) July 19, 2020
錦富士 5-2
止まらない相撲。強い。翠富士 4-3
気合い入ってた。錦富士から翠富士に力水?
両者とも頑張れ? #錦富士 #翠富士— アセン冥王星?Pluto on the ascendant (@egztWgy3baqS22i) September 19, 2020
「力水」の類義語
力水の類義語は、「化粧水」「清めの水」です。
意味は、土俵際の手桶に入っている水です。土俵上の力士が身を清めるために飲みます。
「力水」の対義語・反意語
力水の対義語・反意語はありませんでした。