「国技」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「国技」の意味とは
国技とは、その国を代表するスポーツや武術のことを指しています。読み方は「こくぎ」です。
「国技」の定義
国技にはいくつかの定義があります。2つに分けて紹介します。
法令で定められた「国技」
1つ目の定義は「国が法令で定めているスポーツや武術」というもの。国が法令で定め、特別な地位・待遇を与えられたスポーツのことを国技と呼ぶのです。
しかし、日本には国技を定義する法令はありません。そのため、この定義の場合、日本には国技が存在しないことになります。
法令で定められていない「国技」
その他の定義としては「多くの国民が愛好しているスポーツや武術」「昔から親しまれている伝統的なスポーツや武術」「その国で発祥したスポーツや武術」などがあります。
これらの定義でいうと、日本では「相撲」が国技に当てはまります。また、相撲のほかに「剣道」「柔道」も国技に当てはまるといわれることが多いです。一方、日本で「野球」を国技と呼ぶことはほとんどありません。
日本における「国技」の歴史
国技という言葉が初めて使われたのは、江戸の文化文政時代(1804~1830年)です。当時、武士の間で流行っていた「囲碁」を国技と呼んでいました。
1909年には、両国に相撲の常設館がつくられました。この施設は、3代尾車親方の大戸平廣吉の提案により「国技館」と名付けられました。その時から、相撲が日本の国技と認識されるようになっていったのです。
世界の「国技」
日本には国技を定義する法令がありませんが、国家が法令で定めた国技が存在する国もあります。
- カナダのアイスホッケー、ラクロス
- スリランカのバレーボール
- ブラジルのカポエイラ
- アルゼンチンのパト
などが法令で定められた国技です。
なお、よく知られている国技として
- アメリカの野球、アメリカンフットボール
- スペインの闘牛
- イングランドのサッカー、クリケット
などが挙げられますが、これらはいずれも法令で定められた国技というわけではありません。
「国技」の例文・用例
国技を使った例文・用例を紹介します。
●日本の国技である相撲文化を大切に守っていきたい。
●明日から両国国技館で、大相撲夏場所が行われます。
SNSでの「国技」の使われ方
毎場所、流石は日本の国技って感じの大相撲が見たいですよね?
— やす (@Uib2ig49rg6uT50) May 23, 2021
無事に千秋楽を終えた国技館、明日のワクチン接種に向けた設営が続いています。 pic.twitter.com/vmvHA8qW0W
— shigihara (@shigihara) May 23, 2021
「国技」の類義語
国技の類義語は、「ナショナルスポーツ」です。「国技」をカタカナ語に直したもので、「国民的スポーツ」という意味があります。
「国技」の対義語・反意語
国技の対義語・反意語はありませんでした。