「テトラポット」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「テトラポット」の意味とは
テトラポットとは、主に波を減衰・消散させる目的で海岸に設置される大型ブロックのことです。
正式名称は消波(しょうは)ブロックです。
一般的に「テトラポッド」と呼ばれますが、この名称は株式会社「不動テトラ」の製品の商標として登録されています。
上記のような事情から「ポッド」ではなく「ポット」と表記(※)される場合も多いです。
(※この記事では「テトラポット」の呼称で説明を進めます)
ちなみに、英語では「tetrapod」で通用します。
元は両生類や哺乳類などの「四肢動物(Tetrapoda)」を指す動物学における用語です。
テトラポットが四本の支柱で構成されていることから、この名が付けられたのではないかと考えられます。
テトラポットは主に、波による海岸線の浸食を防ぐために複数設置されます。
全国の水系にダムが建造されている日本では、海岸線への土砂の流出・堆積が極端に少ないため、海岸浸食を食い止めるものがありませんでした。
そこで、複数の大型ブロック(テトラポット)を組み合わせて並べることによって、人工的に波の力を減衰・消散させている…というわけです。
釣りにおいては「穴釣り」のポイントの一つで、テトラポットの隙間や際に餌を落とすことで、主に根魚を狙うことができます。
「テトラポット」釣りの危険性と注意点
テトラポットは好釣果を期待できるポイントの一つですが、テトラポット上での釣り行為は非常に危険です。
支柱の傾斜はもちろん、丸く滑りやすい部分があり、足元が不安定になるエリアです。
また、標準サイズは人間よりもはるかに大きく、万が一、テトラポットの隙間に落ちてしまえば、手も掛けられず波に翻弄されるまま溺死する恐れがあります。
まず、立ち入り禁止区域であれば当然ながら入ってはならず、テトラポット付近で釣りを行う際には堤防などの安全な足場を確保しなければなりません。
さらにライフジャケットや滑り止め加工の靴の着用は必要不可欠です。
「テトラポット」で釣れる魚と釣り方のコツ
海を縄張りとする魚においても激しい波は危険が伴います。
そのため、波の力を消散させるテトラポットは魚にとって絶好の住処となります。
テトラポットで釣れる魚は「カサゴ」「アイナメ」「メバル」等の根魚がメインです。
穴釣りでは、主に「ブラクリ」と呼ばれる針とオモリが一体になった仕掛けを用います。
ブラクリに釣り餌を仕掛けたら、テトラポットの隙間や穴に落として着底させます。
テトラポットの穴釣りは落としたポイントに魚が居れば、高確率で当たると言われていますが、逆に居なければ全く当たりません。
そのため、魚の食い付きが無ければ、すぐに異なるポイントに投げ入れる…この繰り返しが基本です。
ちなみに、穴や隙間の他にもテトラポットが設置されている「際」も好釣果が期待できます。
「テトラポット」の例文・用例
テトラポットを使った例文・用例を紹介します。
●ブラクリをテトラポットの隙間に落とす。
●テトラポットの上に乗ってはいけません。
SNSでの「テトラポット」の使われ方
ホゴとブルーバックとアジ釣れた!!!
持って帰って煮付け!
テトラポットは釣りにくい!
スパテラとジャコバグ!#魚釣りpic.twitter.com/92muILGTtg— みへび (@3hebi1hebi) November 21, 2020
海釣り?
テトラポットでのガシラやアイナメなどの穴釣りします?ガシラは煮付けにして食べるのが好きですねぇ~?#FmCoCoLo765#PS765pic.twitter.com/Nq5wK73YV6
— ♊PinkPerson??? (@isa_gemini529) June 4, 2021
「テトラポット」の類義語
テトラポットの類義語は、「消波ブロック」です。
消波(しょうは)ブロックとは、日本におけるテトラポットの正式名称です。
「テトラポット」の対義語・反意語
テトラポットの対義語・反意語はありませんでした。