「大義名分(たいぎめいぶん)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「大義名分」の意味とは
大義名分(たいぎめいぶん)とは、人として、また臣下として守るべき道理や節度のこと。転じて、行動のよりどころとなる理由や根拠のことを表す四字熟語です。「根拠として成り立つ」、「良い口実となる」という意味を表す「大義名分が立つ」の形でよく使われます。
「大義名分」の語源
大義名分は、孔子の思想に基づく儒教に由来する考え方です。古代中国には春秋という歴史書があり、それに孔子が解説や批判を加筆して完成した「春秋の筆法」と呼ばれるものがあります。この中に「大義名分の書」というものが書かれています。
「大義」とは「人がふみ行うべき最高の道義。特に、君主に対して尽くすべき道」、「名分」とは「身分や立場に応じて守るべき責務」という意味を指します。
「大義名分」の英語表現
大義名分を英語で表すと次のような表現になります。
・just cause and reason(大義名分)
・pretext(もっともらしい名目)
[出典:ジーニアス和英辞典]
「大義名分」の例文・用例
大義名分を使った例文・用例を紹介します。
●この戦争には大義名分がない。
●これで彼の行動も大義名分が立つかもしれない。
SNSでの「大義名分」の使われ方
大家族スペシャルは「家族の絆の放送」が大義名分だが、見てる人は「ポンポン子供産んで貧困にあえぐシーンや、修羅場」を見たいってのが本気で、子供10人くらいいて年収一億の家でみんないい学校と高度な教育を受けている家族だったら石なげるだろwwww
— もへもへ (@gerogeroR) January 5, 2022
「主治医権限による面会謝絶」は、疲弊した家族には「ゆっくり休む大義名分」を、患者さんにとっては「会いに来ない家族を恨まずに済む理由」を与える。
こういうところに気をまわさないまま放り投げるような治療をすると、当然ながら後々こじれて、結局は主治医である自分も疲弊する。
— ?いちは? (@BookloverMD) January 7, 2022
「大義名分」の類義語
大義名分の類義語は「大義滅親(たいぎめっしん)」です。
「大義滅親(たいぎめっしん)」とは「人としての道義を果たすために、親兄弟も顧みず、君主に従う」という意味を表す四字熟語です。
「大義名分」の対義語・反意語
大義名分の対義語・反意語は「大義名分がない」、「正当性がない」です。どちらの言葉も「もっともらしい理由や根拠がない」という意味として使われます。