「王位戦」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「王位戦」の意味とは
王位戦とは、将棋のタイトル戦の一つです。
「北海道新聞社」「中日新聞社」「神戸新聞社」「徳島新聞社」「西日本新聞社」で構成される新聞3社連合と、日本将棋連盟によって主催されています。
決勝にあたる七番勝負の勝者には「王位」のタイトル(称号)が贈られます。
棋戦における「八大タイトル」の一つとして知られ、序列では「竜王」「名人」に次ぐ3番目のタイトルです。
王位を5期連続、または通算10期獲得すると「永世王位」の資格が与えられます。
「王位戦」の歴史
王位戦の前身は、1951年から53年まで産経新聞社が開催していた「産経杯」です。
当時はタイトル戦ではなく一般棋戦の扱いでしたが、54年に「早指し王位戦」に改称し準タイトル戦に格上げ。
さらに、60年に北海道新聞社、中日新聞社、西日本新聞社のブロック紙3社連合が主催に加わったことで、正式にタイトル戦として認められるようになりました。
ところが、62年に産経新聞社が主催から離脱し、新たに「棋聖戦」を創設します。
以降、73年に神戸新聞社、84年に徳島新聞社が参加し、既存の3社と合わせた新聞5社による主催が現在(2023年2月時点)まで続いています。
ちなみに、5社主催で行われている現在でも、かつてのブロック紙3社連合の名残で「新聞3社連合」と呼称されています。
2021年に清涼飲料水メーカーの「伊藤園」が特別協賛を発表、
これに伴い、第62~63期では伊藤園が製造販売する『お~いお茶』の名を冠して「お〜いお茶杯王位戦」と表記されました。
さらに64期には協賛企業の名前を加えて「伊藤園お〜いお茶杯王位戦」として開催されています。
「王位戦」の試合方式
王位戦は以下4段階の試合を経て頂点を決めます。
1.予選
2.挑戦者決定リーグ
3.挑戦者決定戦
4.王位戦七番勝負
各試合の特徴について説明します。
予選
王位戦の予選には、シードと王位保持者を除く全棋士と、女流王位保持者・女流王位戦挑戦者の女流棋士2名が参加します。
試合方式は「トーナメント戦」です。
参加者は8つの組に分けられ、各組のトーナメント戦を勝ち抜いた8名が挑戦者決定リーグに進出できます。
挑戦者決定リーグ
王位戦の挑戦者決定リーグは、予選を勝ち抜いた8名とシード4名の計12名で行われます。
6名ずつを紅組と白組に分けた2つのリーグで総当たり戦を行い、各リーグの一位が挑戦者決定戦に進むことができます。
ちなみに、挑戦者決定リーグの成績が2位以上になると、次期王位戦のシード権が与えられます。
挑戦者決定戦
王位戦の挑戦者決定戦では、挑戦者決定リーグにおける紅組・白組の1位同士で対局を行います。
この一局に勝利した者が王位戦七番勝負に挑むことができます。
王位戦七番勝負
王位保持者と挑戦者決定戦の勝者で行われる王位戦の決勝戦です。
全国各地の旅館や料亭で行われます。
「王位戦」の例文・用例
王位戦を使った例文・用例を紹介します。
●Abemaで王位戦を視聴する。
●王位戦の勝者は誰か?
SNSでの「王位戦」の使われ方
今まで藤井五冠に後手番で勝ったのは、たしか棋王戦で千日手にしたときと、JT杯の横歩取りと、王位戦で相手の縦歩取りの作戦を咎めたときだったはず。
豊島先生は確実に進化されている。— はまち (@23works) February 23, 2023
2018/1/6 藤井大橋の棋譜並べ(王位戦)
横歩取りの先手で負け
横歩取り見てる分には好き pic.twitter.com/CH88DogdaV— ナオー (@goboad) February 23, 2023
「王位戦」の類義語
王位戦の類義語はありませんでした。
「王位戦」の対義語・反意語
王位戦の対義語・反意語はありませんでした。