「人跡未踏(じんせきみとう)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「人跡未踏」の意味とは
人跡未踏(じんせきみとう)とは、これまでに人が足を踏み入れたことがないこと、または、そのような場所や分野を意味する四字熟語です。
「人跡未踏」の語源
「人跡」は人の足跡、「未踏」はまだ人がまだ足を踏み入れていないことを指す言葉です。
「人跡未踏」の例
世界には人跡未踏と言われている場所がいくつかあります。
たとえば、ムチュ・チッシュの頂上(パキスタン)、ガンカー・プンスム山(ブータン)、ソンドン洞窟の内部(ベトナム)です。
カラコルム山脈のバトゥーラ・ムスターグ山脈に属する標高7,452メートルの山、ムチュ・チッシュ(パキスタン)の登頂を極めた人はこれまでに誰もいません。
2014年にイギリスの登山家ピート・トンプソンが挑戦しましたが、最後の1453メートルをロープなしで登らなければならず、硬い氷に阻まれて、6000メートル付近で登頂を断念しました。
ガンカー・プンスム山(ブータン)は未登頂の世界でもっとも高い山(標高7570m)とされていて、その山頂に立ったものはいません。この山頂はブータンの人たちにとって神聖な場所で、人が入り込むことは厳しくタブーとされているためです。
ソンドン洞窟(ベトナム)は長さ5キロ、天井までの高さは200メートルで、世界最大の洞窟と言われています。イギリスのダイバーグループが探検したことはあるものの、適切な機材が足りず調査を続けることができませんでした。稀有な生態系を守るため、現在人がこの洞窟に入ることは許されていません。
「人跡未踏」の英語表現
「人跡未踏の地」の英語表現は以下の通りです。
・an unexplored region
・an untrodden region
・a virgin resion
[出典:ジーニアス和英辞典]
「人跡未踏」の例文・用例
人跡未踏を使った例文・用例を紹介します。
●人跡未踏の分野に挑戦するのが目標だ。
●地球上にはまだ人跡未踏の地が何か所かある。
SNSでの「人跡未踏」の使われ方
人跡未踏と言われた剱岳に明治時代に入って日本陸軍陸地測量部が初登頂を果たしたと思いきや山頂に奈良時代から平安時代のものと考えられる錫杖と鉄剣が突き刺さっていたという話だけでご飯が3杯は食べられる。
— Sukuna (@SukunaBikona7) January 22, 2023
#読了 カタコンベ/神山裕右
新たに発見された鍾乳洞。その人跡未踏の洞窟に雨の影響で崖崩れが起き、調査隊が閉じ込められる。水没するまでのタイムリミットは約5時間、無事に脱出できるか?
「ケイビング」というものを初めて知りました🫢🌷常に危険と隣り合わせの脱出劇は非常にスリリングです🫣 pic.twitter.com/yjieBeKa57
— あや@読書・日常垢 (@BqwVXZ11G3ky6y1) June 19, 2023
「人跡未踏」の類義語
人跡未踏の類義語は「(前人)未踏の地」、「未開の地」、「秘境」などです。
「(前人)未踏の地」は人跡未踏と同じ意味です。
「未開の地」は、まだ開発が進んでおらず、人の手がほとんど加わっていない場所を指します。
「秘境」は、人里離れた孤島など、あまり知られていない場所や領域を指します。
「人跡未踏」の対義語・反意語
人跡未踏の対義語・反意語は「開拓地」や「開発地」です。それぞれ人が居住している土地、開発された土地のことを指します。