「完全版商法」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-05-18

「完全版商法」の意味とは

完全版商法とは、既存のソフトに追加要素を加え、新たに発売する商法という意味です。

「完全版商法」は主にゲーム用語です。

追加要素には改善要素などに加え、グラフィックやシステムの最新化も含まれています。

またリメイクも含まれているものの、高メモリ化などによる移植などでは完全版商法と表現されることは少なくなっています。

他の商品との抱き合わせなどのために使われる商法であることも多く、基本的には良いイメージの無いネガティブな単語です。

さらには漫画業界でも使われることが増えており、こちらでは加筆や著名人などによる作品解説なども含まれます。

酷いものになると、単にページや単行本のサイズ変更をしただけのものが再販されることもあるのです。

どのジャンルで使われるにしても、決して良い意味の単語ではありません。

「完全版商法」の語源

完全版商法の語源は、完全版と商法です。

「完全版商法」は、「完全版」と「商法」の2単語が合わさった単語となっています。

「完全版」がゲームなどの作品の完成形を表しており、「商法」は商売の方法を表しているのです。

ネガティブな要素は「商法」という単語に込められており、「〇〇商法」という言葉が詐欺などでよく使われていることから由来しています。

「完全版」と称すれば再販しても良いという概念への侮蔑表現とも言え、大した追加要素もなくソフトなど作品を新作として再販する商法に対する揶揄表現です。

そのため高メモリ化によるグラフィックの向上など、ポジティブな改変に対して使われることはほぼありません。

ユーザー側からすればほぼ意味の無い、どうでもいいような追加要素を加えた再販に対して使われるのです。

完全版を謳って新作同様に再販しておけば良いだろう、といったメーカー都合に対してのユーザーからの反発が生んだ単語と言えるでしょう。

「完全版商法」の反感の理由

完全版商法は、反感を買う理由が明確なものです。

完全版商法で、ユーザーの反感を買う主な理由は主に以下のものが挙げられます。

  • 元のソフトから、完全版の再販までの期間が短い。
  • 追加要素が少ない上に、改善の要素が見受けられない。
  • 中身の割に値段が高い。
  • ハードを跨いでしまう。

以上のように、ユーザーにとって得の無い改変による再販が多いため反感を買うことが多くなっています。

むしろ元となるソフトを買ったことが損と思えてしまう事例が多く、詐欺などでよく使われる〇〇商法が使われています。

利益優先の商売が、メーカー間で横行した結果として誕生してしまった単語と言えるでしょう。

「完全版商法」の例文・用例

完全版商法を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●焼き増しだけの改変で再販とか完全版商法 の典型だろ。
●あのメーカーは完全版商法の常習犯だ。

SNSでの「完全版商法」の使われ方

「完全版商法」の類義語

完全版商法の類義語は、「焼き増し」です。
意味は、同じ内容のものを繰り返し作ることです。

完全版商法という単語は、ネガティブな意味合いであることがほとんどでした。

また単なる「焼き増し」の商品を、新作として販売することを揶揄する単語でもあります。

そのため、こちらの「焼き増し」が類義語と言えるでしょう。

「完全版商法」の対義語・反意語

完全版商法の対義語は、「リメイク」です。
意味は、新たに作り直すことです。

完全版商法は、このリメイクに至らない程度の改善や改変を指した再販を指す単語となっています。

そのため正しい「リメイク」が、完全版商法の対義語です。