「エコシステム」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「エコシステム」の意味とは
エコシステムとは、事業の枠や国境などを超えて企業同士が連携・共存していく仕組みということを指すマーケティング用語です。
ちがう業種である企業や製品だけではなく、同じ業種でライバル関係にいる企業同士が協力し合って大きな利益を目指すこともあります。
「エコシステム」の語源
エコシステムの語源は、生態系におけるエコシステムという言葉から来ています。
生物が暮らしている環境や性質、つながりなどの状態を意味する「生態系」を英訳すると、「Ecosystem」となり、「生存している動植物がおたがいに依存して生態を維持している状態」を意味するのです。
つまり、生態系におけるエコシステムとは、生産者・消費者・分解者という物質環境により、自然が保たれている状態のことを指しています。
そこから、経営やITなどのマーケティング用語としてのエコシステムという言葉が広く広まりました。
「エコシステム」の普及の背景
エコシステムは、現在のIT業界で特に積極的に取り入れられている考え方です。
1990年代以降、インターネットが登場し、急速な技術の発展やグローバル化が進みました。それによって、大手企業が独占して大きなシステムを提供するという形が保てなくなり、それぞれが持ち寄ったサービスを組み合わせていく形が普及することとなりました。
世界中のさまざまな企業が、各々の技術やサービスモデルなどを持ち寄って共存・共栄・相互作用をしながら、現在のインターネットの形に変化していくこととなったのです。
そして、このように「それぞれの製品の連携やつながりによって成り立つようなシステムを整えていくさま」をエコシステムと呼び、広く知られるようになりました。
「エコシステム」の例文・用例
エコシステムを使った例文・用例を紹介します。
●次のプロジェクトでエコシステム商品の開発を担当することになった。
●あの企業のエコシステムはとてもユニークだ。
SNSでの「エコシステム」の使われ方
個のエンパワーメントをするツールを更にエンパワーメントするツールが増え、一大エコシステムが形成されている
— 金子剛士 / East Ventures (@evkaneko) September 17, 2020
自由市場経済を、エコシステムの一種だと考えるのはかなり有効だと思っています。動物がニッチで繁栄するように、人も狭いニッチ分野に突貫すると非常にうまくいくことがあります。
— マンガーbot (@bot_munger) September 17, 2020
「エコシステム」の類義語
エコシステムの類義語はありませんでした。
響きが似ている「エゴシステム」という言葉はありますが、「自我のままに行動すること」「わがままな人間」という意味なので意味はまったくちがいますね。
「エコシステム」の対義語・反意語
エコシステムの対義語・反意語はありませんでした。