「没収試合」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「没収試合」の意味とは

没収試合とは、野球の試合で、一方のチームが規則違反などをして試合終了となった時に、違反した側のチームが自動的に負けることです。
試合への遅刻や、プレーの続行拒否、悪質な反則、選手の定員割れなどの理由があり、過失がある方のチームが敗戦になります。
野球においては、没収試合となった試合の得点は9対0です。

「没収試合」の語源

没収試合の語源は英語のforfeited game(フォーフィッテッドゲーム)です。
野球はイギリスで生まれ、アメリカで発展した英語圏のスポーツですから、もちろん野球用語も英語が元になっています。
Forfeitedは日本語で没収と言う意味ですから、日本でも没収試合と言われるようになりました。

「没収試合」になる試合とは?

没収試合のルールは、公認野球規則で定められています。
主なものを紹介します。

遅刻や試合開始拒否による没収試合

試合開始時刻に審判が開始を宣言してから、5分経っても競技場に出なかったり、試合開始を拒否した場合、没収試合になります。

試合の続行拒否による没収試合

審判が試合停止や中止を宣言していないのに、続行を拒否した場合や、試合再開となっても再開を拒否すると没収試合になります。

選手の定員を満たせないことによる没収試合

野球の選手定員9人を競技場に位置させることができなければ没収試合になります。

反則行為による没収試合

審判が警告したにもかかわらず、執拗に反則行為を繰り返した場合は没収試合になることがあります。

没収試合のルールは、この他にも細かく定められています。

「没収試合」の実例

実際に没収試合となってしまった実例を紹介しましょう。

プロ野球初の没収試合

日本で2リーグ制のプロ野球が始まってから、初めての没収試合は南海ホークスVS大映スターズでした。
南海ホークス守備の場面、センターの選手がボールを取りアウトかに思えましたが、審判はワンバウンドで捕球したと判定します。
それに抗議した南海ホークスの監督でしたが、判定は変わりませんでした。
それを不服とし、監督の指示のもと南海ホークスが試合続行を放棄し、没収試合となってしまいました。

暴行も発生した没収試合

暴行まで発生してしまった没収試合が、1971年のロッテオリオンズと阪急ブレーブスの試合です。
この試合は日本プロ野球において、現在のところ最後の没収試合でもあります。
ロッテオリオンズの攻撃の場面、ピッチャーの投球を一度ボールとコールしたものの、審判がストライクだと判定をくつがえしたところで問題が発生します。ロッテオリオンズのコーチが審判にストライク判定に抗議し試合は中断。そして、コーチの怒りは収まらず審判に暴行、その後、選手たちも試合を放棄したため没収試合となってしまいました。

高校野球での没収試合

没収試合は、プロ野球だけでなく高校野球にもあります。
大阪地区大会での没収試合は、勝ちを目前にした学校の過失でした。
代打で出場させた選手がメンバー表未登録の選手だったのです。
単にメンバー表に書き忘れていたと言う理由でした。

「没収試合」の例文・用例

没収試合

没収試合を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●病欠の選手が多く、メンバーが9人揃わず没収試合になってしまった。
●選手同士の乱闘騒ぎから没収試合になったため、チケットが払い戻された。

SNSでの「没収試合」の使われ方

「没収試合」の類義語

没収試合の類義語は、「放棄試合」です。
没収試合のうち、何らかの理由により試合開始を拒否したり試合を放棄したものを放棄試合と言います。

「没収試合」の対義語・反意語

没収試合の対義語・反意語はありませんでした。