「最優秀防御率」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「最優秀防御率」の意味とは
最優秀防御率とは、日本のプロ野球リーグにおいて年間で防御率が最も優れている投手に与えられるタイトルのことです。
セ・リーグでは「最優秀防御率」、パ・リーグでは「防御率第一位」と呼称されます。
2021年のセ・リーグでは中日ドラゴンズの柳裕也選手(防御率2.20)、パ・リーグではオリックス・バファローズの山本由伸選手(防御率1.39)が獲得しました。
最優秀防御率の他に投手に与えられる栄冠として「最多勝利」「最多奪三振」があります。
これらを同時に受賞した選手は「投手三冠王」と呼ばれます。
「最優秀防御率」を獲得するための条件
最優秀防御率は、その名の通り「防御率」が最も優れている選手に送られるタイトルです。
その他の条件として「規定投球回」に到達している必要があります。
「防御率」や「規定投球回」とは一体どういうものなのでしょうか?
防御率とは
防御率は、以下のような計算式によって導き出されます。
防御率=(自責点×9×3)÷(投球回数×3)
自責点とは、投手の責任によって相手に与えてしまった得点のことです。
そのため、エラー等による失点は自責点に含まれまれず、防御率には影響しません。
防御率は「0」の近づくほど良いと考えられています。
例えば、7回3失点の場合の計算式は「3(自責点)×9×3)÷(7(投球回数)×3)」です。
上記の投手の場合、防御率は「3.86」です。
一般的に、小数第三位を四捨五入し、小数第二位までの数値で記録されます。
少数第二位までに割り切れる場合は「0」を補完します(防御率「2」の場合「2.00」)。
投球回数において、途中で降板した場合は分数を用います。
例えば8回を3分の1で降板し、自責点が2だった場合は「2(自責点)×9×3)÷(8 1/3(投球回数)×3)」とし、防御率は「2.16」です。
今までは一試合あたりの防御率でしたが、複数の試合の平均を取るには、事前に投球回数と自責点とを合算しておくと良いでしょう。
例えば、3試合に出場した投手が、それぞれ「8回3失点」「4回1失点」「5回無失点」だった場合は、3試合の投球回数と自責点を合算し「17回4失点」とします。
そして、以下のように計算式に当てはめれば、防御率を求めることができます。
「4(自責点)×9×3)÷(17(投球回数)×3)」で、防御率は「2.12」です。
規定投球回とは
規定投球回とは、最優秀防御率を獲得するのに必要な投球回のことです。
たとえ防御率に優れている選手であっても規定投球回を達成していない場合は、最優秀防御率を獲得できません。
規定投球回は公認野球規則において定められており、一軍の場合は「所属球団の試合数×1.0」が規定投球回です(※21年11月時点)。
すなわち「試合数=規定投球回」と考えて問題ありません。
例えば、2020年の試合数は120試合なので規定投球回は120回です。
「最優秀防御率」の例文・用例
最優秀防御率を使った例文・用例を紹介します。
●応援チームの若手投手が最優秀防御率を獲得する。
●最優秀防御率を惜しくも逃してしまった。
SNSでの「最優秀防御率」の使われ方
山本由伸投手、最優秀防御率投手賞受賞おめでとうございます✨?#山本由伸#Bs2021#プロ野球#NPB#ORIXpic.twitter.com/O0NXKwug73
— オリックス・バファローズ (@Orix_Buffaloes) October 30, 2021
2021シーズンのJERAセ・リーグ公式戦全日程が終了し、
柳裕也投手が防御率2.20、奪三振168で最優秀防御率投手賞と最多三振奪取投手賞を獲得しました!
自身初の投手2冠タイトル獲得の快挙です㊗㊗#dragons#柳裕也#ONEBLUEpic.twitter.com/qkgZ8itJBD— 中日ドラゴンズ公式 (@DragonsOfficial) November 1, 2021
「最優秀防御率」の類義語
最優秀防御率の類義語は「防御率第一位」です。
防御率第一位とは、最優秀防御率のパ・リーグでの呼称です。
「最優秀防御率」の対義語・反意語
最優秀防御率の対義語・反意語はありませんでした。