「シュート」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「シュート」の意味とは
シュートとは、投手が投げる変化球のひとつという意味です。
比較的球速が速く、投手の利き腕の方向に曲がります。
シュートは、直球に近い軌道で投げられるのが特徴です。
そのため、バッターは直球と見間違えて打ちにいきますが、曲がり幅が大きいため、バッターはタイミングを合わせにくく、打ちにくくなります。
また、直球と見間違えて打たせることから、ファウルやゴロを効果的に打ち取らせます。
タイミングをずらしてストライクを狙うこともできます。
「シュート」の語源
シュートの名前の語源は、英語の「shoot(シュート)」です。
「さっと動く」という意味で、球が特定の方向に鋭く変化することから呼ばれるようになりました。
19世紀から20世紀初頭にかけては、カーブまたはその変化形を指してシュートと呼んでいました。
現在では、カーブとシュートは区別して呼ばれることが一般的です。
「シュート」の種類
シュートは大きく2つに分けられます。
縦変化シュート
縦変化シュートとは、球の回転軸が縦方向にあり、曲がりながら沈む球種です。
縦変化シュートは、ボールの重力によって曲がる力が発生します。
そのため曲がり幅が大きく、ファウルやゴロに打ち取らせることに効果的です。
横変化シュート
横変化シュートは、球の回転軸が横方向にあり、縦方向にはほとんど変化せず、横方向に曲がる球種です。
横変化シュートは、ボールの摩擦によって曲がる力が発生します。
そのため、曲がり幅が小さく、タイミングをずらしてストライクを狙うのに効果的です。
「シュート」の特徴
シュートは、球筋がストレートに近く、バッターの芯をはずしやすいことから、ゴロに詰まらせて打ちとったり、ファウルボールを打たせてストライクを稼いだりするのに有効な変化球です。
また、シュートは比較的簡単に習得できる変化球と言われています。
基本的にストレートと同じ握り方で、親指と中指でボールを挟み、人差し指で押さえます。
投げるときは、ストレートよりもやや低めのリリースポイントから、力強く投げ込むと効果的です。
「シュート」で活躍した選手
シュートは、昭和時代の盛田幸妃投手、西本聖投手、東尾修投手などが得意とした変化球です。
中でも盛田幸妃投手は、シュートだけで100勝を達成した偉業を持つ、シュート投手の代表格です。
西本聖投手は、縦変化シュートを武器に、1981年の日本シリーズMVPに輝きました。
東尾修投手は、横変化シュートを武器に、1982年の日本シリーズMVPに輝きました。
「シュート」の例文・用例
シュートを使った例文・用例を紹介します。
●ピッチャーは、シュートで打者を三振に打ち取りました。
●シュートが外れ、場外ホームランを打たれてしまいました。
SNSでの「シュート」の使われ方
社会人野球の投手のセッション
シュートしてスクリュー気味の落ちる真っ直ぐだったのが、握りの調整と体幹の開くタイミングを変えただけで、浮き上がるような真っ直ぐになりました!
実際現場で見ると映像より浮き上がって見えました!
今後に期待です! pic.twitter.com/bKEs9GRWrg— 浦井洸輝@DIMENSIONING (@k_19980416) July 11, 2021
本日の『70th ANNIVERSARY GAME』レジェンドOBゲストは、カミソリシュートを武器に201勝を挙げ野球殿堂入りを果たした平松政次氏と8年連続20本塁打以上を記録し通算2095安打を放った松原誠氏がご来場!
試合開始前にはセレモ二アルピッチをおこなっていただきました⚾️✨#baystarspic.twitter.com/gFINEgE8oo— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) June 22, 2019
「シュート」の類義語
シュートの類義語は、「カーブ」「スライダー」「フォークボール」です。
カーブは、シュートと似た変化球ですが、シュートの曲がり幅が大きいものを指します。
スライダーは、シュートの曲がり方向が横方向であるものを呼びます。
フォークボールは、シュートの曲がり幅が小さく、落差が大きいものを呼びます。
「シュート」の対義語・反意語
シュートの対義語は、「ストレート」です。
曲がったり落ちたりしない球のことを言います。