「マタハラ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-10-13

「マタハラ」の意味とは

マタハラとは、「マタニティハラスメント」の略で、働く女性が妊娠・出産を理由として職場などで受ける批判や嫌がらせ、あるいは解雇や自主退職の教養などの不当な処遇 を意味する言葉です。

日本労働組合総連合会(連合)は、「マタハラ」を「セクハラ」「パワハラ」と並んで働く女性を悩ませる3大ハラスメントとして位置付けています。

「マタハラ」の社会的な認知はまだ十分には進んでいませんが、マタハラの被害の実態は深刻であると言われており、対策が急がれています。

2014年には、新語・流行語大賞の50の候補に選出されました。

「マタハラ」の語源

マタハラの語源は、「マタニティハラスメント(maternity harassment)」です。

「マタニティハラスメント」は「母性」の意味の「マタニティ(maternity)」と「いじめ・嫌がらせ」の意味の「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語です。

「マタハラ」の実態

「マタハラ」は「セクハラ」「パワハラ」に比べて認知度が低いという現実がありますが、日本労働組合総連合会の調査によると、妊婦の4人に1人の25.6%がマタハラ被害を受けたと回答しました。

これは、セクハラ被害の経験を上回っており、自体の深刻さがうかがえます。

具体的な内容としては、「妊娠・出産をきっかけで解雇や契約打ち切り、自主退職への誘導を受けた」「妊娠中や産休明けに上司から嫌がらせをされた」「妊娠中や産休明けに悪口を言われた」などが挙げられます。

また、マタハラが起こる原因としては、「男性社員の妊娠や出産への理解不足・協力不足」や「会社の支援制度の不足」などが挙げられます。

現在は少しずつ制度改正も進んでおり、平成 29 年1月1日には「改正男女雇用機会均等法及び改正育児 ・ 介護休業法」が施行されました。
この中にはマタハラに関する内容も含まれています。

「マタハラ」の例文・用例

マタハラ

マタハラを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●わたしは マタハラ が原因で前の職場を辞めました。
マタハラ によって多くの女性が不当な扱いを受けている。

SNSでの「マタハラ」の使われ方

「マタハラ」の類義語

マタハラの類義語は、「セクハラ」「パワハラ」などが挙げられます。

「セクハラ」は「セクシャルハラスメント」の略で、労働や教育などの場において、他者を性的対象物におとしめるような行為を行うことを指します。
「性的いやがらせ」とも言い換えることができ、特に労働の場において、女性に対して女性が望んでいない性的意味合いを持つ行為を男性が行うことを意味します。

「パワハラ」は「パワーハラスメント」の略で、職場で自分の立場が優位であることを利用して、社内の人間に精神的・身体的に嫌がらせをしたり、過剰な叱り方をしたりして職場環境を悪くするような行為を行うことを意味します。

「マタハラ」の対義語・反意語

マタハラの対義語は、特にありませんでした。