「トレードオフ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-11-16

「トレードオフ」の意味とは

トレードオフとは、何かを得るためには何かが犠牲になる関係という意味です。

「トレードオフ」の特徴

「トレードオフ」は元は経済用語です。
経済では様々な「トレードオフの関係」が見られますが、代表的なものは「失業率を下げようとすると物価が上昇する。物価の上昇を抑えようとすると失業率が上がる」というものです。(フィリップス曲線と言います。)

政治経済ではこの他にも、「福祉政策に力を入れたければ増税が必要。減税をすれば満足な福祉政策が行き渡らない」といった「トレードオフ」もしばしば議論にのぼります。
また、経済成長と環境破壊もトレードオフの関係にあります。

ビジネスにおいては「品質と価格」が代表的な例です。「品質を追求すれば高額になる。価格を抑えようとすれば品質が保証できない」といった具合です。

本当はどちらも追及したく、達成したい目的ではあるけれど「あちらを立てればこちらが立たぬ」という状況にどうしても陥ってしまう関係性が「トレードオフ」です。

「トレードオフ」の表現の広がり

政治経済やビジネスだけでなく、日常でも様々な事柄を「トレードオフ」と表現できます。

・収入を得るために長時間働けば自由な時間は減り、労働時間を短くすれば収入は減る
・痩せて綺麗になりたいが、そのためには心のままに食べることはできない。
・短時間で楽に移動するには高額な移動手段を選択することになり、移動の費用を抑えようとすれば時間がかかり体力も消耗する。

など、多くの「トレードオフの関係」が日常にも見受けられます。

また、技術の分野においての「ある機能をつけると重量が増し、軽量化するにはその機能を削るしかない」といった事や、生物における「陸で快適に過ごせる代わりに水中に長時間潜ることはできない」などの特性なども「トレードオフ」と表現されます。

「トレードオフ」の例文・用例

トレードオフ

トレードオフを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●勉強する時間は確保したいけど、バイトしないと生活できない。時間とお金は本当にトレードオフだなぁ。
●経済と感染拡大防止がトレードオフにならないようにすることが大切です。

SNSでの「トレードオフ」の使われ方

「トレードオフ」の類義語

トレードオフの類義語は、「二律背反」です。
二つの事柄が、矛盾して両立しないという意味です。

「トレードオフ」の対義語・反意語

トレードオフの対義語は、「両立性」です。
異なる由来の物事が、矛盾なく共存、両立できるという性質のことです。