「ディスクシステム」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ディスクシステム」の意味とは
ディスクシステムとは、ファミリーコンピュータ(ファミコン)の周辺機器の一つです。
ファミリーコンピュータの誕生から約2年半後の1986年2月に任天堂よりリリースされました。
当時のメーカー希望小売価格は15000円で、周辺機器としては高価な部類に入ります。
ソフトウェアの記録媒体として、従来のROMカセットではなく「ディスクカード」を採用したことで大きな注目を集めました。
ディスクカードはフロッピーディスクの廉価代用品としてミツミ電機によって開発された「クイックディスク」を元に作られたもので、ROMカセットよりもデータ容量が大きく、またコストパフォーマンスに優れていました。
ROMカセットの新作ソフトは当時5000円前後で販売されていましたが、ディスクカードの場合は2500円前後と、およそ半額で購入することができたのです。
さらに「セーブ機能」を搭載したことにより、プレイヤーが遊んだ記録を保存できるようになったのは、ゲーム業界に革新をもたらしたと言われています。
また、ディスクシステムの特徴の中で最もユニークなのは「データの書き換えが可能」である点です。
一つディスクカードを手に入れてしまえば、全国のおもちゃ屋さんに設置されていた「ディスクライター」と呼ばれる機器で、他のゲームデータに書き換えることができました。
交換にかかる料金は500円ほどだったため、多様なゲーム作品を手軽に楽しむことができたのです。
さらに「ディスクファックス」と呼ばれるゲームのスコアを共有できるサービスを提供していたことも当時としては画期的でした。
ディスクカードを店頭に設置されているディスクファックスに読み込ませることで任天堂にスコアが送信され、さらに任天堂側でランキングにしたデータを返信してくれたそうです。
これにより、遠隔でゲームの大会に参加することが可能になりました。
「ディスクシステム」の名作ソフト
ディスクシステムで遊べるゲームソフトは全部で198タイトル(加えて非売品4タイトル)販売されました。
とくに名作と呼ばれた以下の作品は、後の2004年8月に「ゲームボーイアドバンス(GBA)」用のソフトとして復刻版(ファミコンミニ ディスクシステムセレクション)が発売されています。
・『スーパーマリオブラザーズ2』
・『謎の村雨城』
・『メトロイド』
・『光神話 パルテナの鏡』
・『リンクの冒険』
・『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前後編』
・『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 前後編』
・『ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女 前後編』
・『悪魔城ドラキュラ』
・『SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』
「ディスクシステム」が衰退した理由
様々な斬新な手法によって人気を博したディスクシステムでしたが、従来型のROMカートリッジの改良が進んだことで、技術的な遅れを取り戻せずに衰退していきました。
とりわけROMカートリッジにおける大容量化やセーブ機能の拡張、サウンド機能の向上などにより、徐々にディスクシステムの優位性が失われていき、新作ソフトの開発が行われなくなりました。
「ディスクシステム」の例文・用例
ディスクシステムを使った例文・用例を紹介します。
●懐かしのディスクシステムのゲームで遊んでみる。
●子供頃よくディスクシステムのディスクカードをおもちゃ屋に持って行ったっけ。
SNSでの「ディスクシステム」の使われ方
本日はファミコン ディスクシステム『もえろツインビー シナモン博士を救え!』が発売されて35周年です。おめでとうございます! pic.twitter.com/2EqaD0LhjL
— ゲーム探偵団 (@game_tanteidan) November 21, 2021
ディスクシステムの「カードケースコレクション」全5種を箱買い。
可愛いんだけど、いっこ1540円は高えのよ、、、。 pic.twitter.com/0xWyLPhXLB
— 桜田名人@TeamMeijin (@meijin_sakurada) November 16, 2021
「ディスクシステム」の類義語
ディスクシステムの類義語はありませんでした。
「ディスクシステム」の対義語・反意語
ディスクシステムの対義語・反意語はありませんでした。