「フラグ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「フラグ」の意味とは
フラグとは、アニメ・漫画・ゲーム・小説・ドラマといったフィクションのストーリーにおいて、その後の展開を予想させる「お決まりのパターン」を指す言葉です。
例えば、次のような登場人物の言動がフラグにあたります。
●「出兵中の兵士が同僚に結婚の予定を打ち明ける」と「死亡する」
●「密室ホラーで、真っ先に逃げ出す」と「死亡する」
●「遅刻しそうなヒロインが、曲がり角で男子にぶつかる」と「恋に落ちる」
上記のように、死亡することを予想させるフラグを「死亡フラグ」、恋に落ちることを予想させるフラグを「恋愛フラグ」というように「〇〇フラグ」の形で多く使われます。
もともとは、ネット界隈でフィクションのストーリー展開について語る場合に使われていましたが、現在では現実の言動や出来事に対しても日常的に使われるようになりました。
「フラグ」の語源
フラグの語源は、英語で「旗」を意味する「flag」です。
旗を意味するフラグが、フィクションのストーリーにおける「お決まりのパターン」という意味合いを持つようになるまでには、次のような経緯を辿っています。 となっています。
①プログラミング用語としての「フラグ」
日本において「フラグ」という言葉が初めて英語の「flag」とは異なる意味合いで使われたのは、IT業界のプログラミング用語としてでした。
プログラミング用語のフラグは、プログラム上で「特定の動作を発生させるための条件」を意味します。この条件を設定しておくことを「フラグを立てる」と表現していたのです。
記事の冒頭で挙げた「お決まりのパターン」に照らし合わせると「条件=出兵中の兵士が同僚に結婚の予定を打ち明ける」「特定の動作=死亡する」ということになります。
②ゲーム用語としての「フラグ」
プログラミング用語としての用法に由来し、今度はゲーム用語として使われ始めます。
ゲーム用語としてのフラグは、ゲーム上で「特定のイベントを発生させるための条件」という意味です。この条件が揃うことを「フラグが立つ」と表現します。
一例を挙げると「あるアイテムを集めると、新たなダンジョンに入れるようになる」「ある村人に話しかけると、イベントが発生する」といったものです。
③ネット用語としての「フラグ」
前述のように、当初はゲームの仕組みを表現するような言葉として使われていましたが、やがて、RPGなどのストーリーについてもフラグという言葉が使われるようになります。
そして、ネット用語としてゲームのみならず、アニメや漫画といったフィクション全般のストーリーを語る際に使われるようになり、一気に普及しました。
現在ではフィクションの枠を越え、現実の言動や出来事に対しても、TwitterをはじめとしたSNSや対面での会話などで日常的に使われています。
「フラグ」の例文・用例
フラグを使った例文・用例を紹介します。
●「出張から帰ってきたら結婚しよう!」「死亡フラグ立ってるけど大丈夫?」
●「危ないから家まで送るよ」「勝手に恋愛フラグ 立てないでくれる?」
SNSでの「フラグ」の使われ方
月曜の朝に出せば間に合うよね!!!!(死亡フラグ)
— アカリテ (@k_n_t_5) June 20, 2020
仕事量多くて残業フラグ立ってたけどめっちょ頑張って終わらせた???
— ??まほーし?? (@mahousi) June 20, 2020
「フラグ」の類義語
フラグの類義語は「伏線」です。
アニメ・漫画・ゲーム・小説・ドラマなどのストーリーにおいて、のちの展開に説得力を持たせるため、それに関連した事柄をあらかじめほのめかしておくことを意味します。
「フラグ」の対義語・反意語
フラグの対義語・反意語はありませんでした。