「自己中」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-09-29

「自己中」の意味とは

自己中とは、「あらゆることを自分本位に考え、他人のことを後回しにする様子」「他人のことを考えず自分勝手に振る舞う様子」という意味です。

つまり「自己中」は「自分中心に考え、他人に考えが及ばない様子」を表す言葉です。

「自己中」は「自己中心的」という言葉を略したもので「じこちゅう」と読みます。「ジコチュウ」とカタカナ表記で表すこともあります。

「自己中心性」について

「自己中心性」とは、発達心理学者のJ.ピアジェが、乳幼児の精神・思考の特性を表すために用いた言葉で、自分と他者の区別が曖昧で区別できないということを指す言葉です。

よって、「自分を客観的に捉えることができない」「他者の立場に立って物事を考えることができない」という精神的な特性を「自己中心性」といいます。

「自己中心性」と意味が似ている言葉に「エゴイズム」があります。
「エゴイズム」は「自分の利益を優先し、他人の利益を考えない思考や行動」を指す言葉です。

この2つの言葉の意味は似ていますが、「自己中心性」は自分と他人、主観と客観の区別がついていません。
一方で、「エゴイズム」は自分と他人、主観と客観の区別はついているという点で違いがあります。

本来は「自他の区別がつかずに、自分本位な振る舞いをする」ことが「自己中心性」ですが、「自他の区別がついた上で、自分勝手な振る舞いをする」という意味でも「自己中心性」が使われることが多いです。

「自己中」の英語表現

「自己中」を英語で表すと「selfish」です。

「selfish」は「利己的な」「自分本位の」「わがままな」という意味があります。

「自己中」の例文・用例

自己中

自己中を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●あの人は 自己中 で他人の意見を全く聞かないから人に嫌われるよ。
●彼女は綺麗だけど、自分のことしか考えない 自己中 だから付き合えないね。

SNSでの「自己中」の使われ方

「自己中」の類義語

自己中の類義語は、「自分勝手」「自分本位」「わがまま」「利己的」「傍若無人」などが挙げられます。
いずれも、「自分のことだけを考えて勝手な振る舞いをする様子」を指す言葉です。

「自分勝手」は他人のことを考えず自分のことだけを考えること、「自分本位」は自分を中心として物事を考えることを意味します。

「わがまま」は自分勝手に振る舞うこと、「利己的」は自分の利益ばかり考えることを意味します。

また、「傍若無人」は自分勝手に振る舞うことを意味する四字熟語です。

さらに「一人で」「個人で」を意味する「ワンマン」も類義語として挙げられます。

「自己中」の対義語・反意語

自己中の対義語は、「利他的」「愛他的」です。

「利他的」は自分の利益を犠牲にしてでも、他人の利益や幸せを優先することを意味します。
また、「愛他的」は自分よりも他人の幸福を第一に考え、行動することを意味します。