「タガメ女」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「タガメ女」の意味とは
タガメ女とは、自身は専業主婦などの立場にいながら夫やパートナーを管理し、その収入を吸いつくす女性という意味の俗語です。
「タガメ女」の語源
タガメ女という言葉と概念は、東洋史学や社会生態学などを研究する大阪大学教授(2021年現在)の深尾葉子により提唱されたものです。関連する著書に、2013年に講談社α新書から出版された『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』『日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路』があります。
「タガメ」というのは池や沼、水田や河川といった場所に生息する、日本最大級のカメムシ目の水生昆虫の名称です。
タガメには、餌となるカエルなどを鎌のような前脚で捕まえて針状の口を突き刺し、消化液を注入することで餌の動きを止めながら、液状化した肉を吸って摂食するという特徴があります。
この「相手の自由を奪いながら、養分を吸いつくす」という獰猛かつ残忍なタガメの捕食行動を、「専業主婦などの立場から働いているパートナーの行動を制限し、その収入はしっかりと自分の懐に収める」という女性の行動と重ね合わせて「タガメ女」と提唱されるようになりました。
「タガメ女」の特徴と注意点
タガメ女は夫の収入を搾取することや、それに伴って周りから幸せそうに見えるようにアピールするのが目的であるため、収入に比べて極端に低いお小遣いや行動の制限(門限など)を相手に強要する場合があります。また、相手への愛情もないのが特徴といえます。
しかし、ここまで極端に相手からの搾取を目的に行動する女性は稀です。
専業主婦は家事や育児に忙しい毎日を送っている場合が多く、「専業主婦=タガメ女」という偏見を持って語るのは現在では時代錯誤とも言われているので、この言葉の使用には注意が必要です。
「タガメ女」の例文・用例
タガメ女を使った例文・用例を紹介します。
●お前のとこの奥さんタガメ女じゃない?
●タガメ女なんて言われても育児しながら働くのは大変なんだよ。
SNSでの「タガメ女」の使われ方
ちなみに「タガメ女」本が出た時に「タガメは絶滅危惧種ですよ」ってツッコミが飛んでたのには笑った。
— 孤高の山猫藤木中務大輔凪沙 (@NaGiSa_FJ) March 1, 2021
「日本の男」と一般化はできないですよね。東大教授なんだから、ちゃんと学術的な論考をにしてもらえませんか。個人的な問題を解決されてからで結構ですが。
専業主婦をタガメ女呼ばわりしたの、忘れてないですよ。— ipatrioticmom-2 (@ipatrioticmom2) July 28, 2019
「タガメ女」の類義語
タガメ女の類義語は、「鬼嫁」です。
少ないお小遣いや厳しい門限などを夫やパートナーに強いる女性のことです。相手に対して辛辣な言葉遣いをすることも多く、収入などを搾取するかどうかはそれぞれとなっています。
「タガメ女」の対義語・反意語
タガメ女の対義語は、「カエル男」です。
タガメ女の夫やパートナーのことを指し、搾取されても無抵抗である男性のことを揶揄する言葉です。