「悪液質」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「悪液質」の意味とは
悪液質とは、 基礎疾患によって生ずる複合的代謝異常の症候群という意味です。2007年に欧米のエキスパートによるコンセンサス会議で、研究発展や啓発上の必要性から、このような悪液質の定義づけが行われました。
がんや慢性心不全、慢性腎不全、自己免疫疾患などの慢性疾患などがその原因です。脂肪組織が減少するかどうかに関わらず、筋肉量が減少することが特徴です。
成人では体重減少、小児では成長障害が見られます。飢餓、加齢による筋肉減少症、うつなどとは異なる病態であり、食欲不振、炎症反応の亢進、インスリン抵抗性などの代謝異常が見られます。単なる栄養補給ではなく、早期段階から栄養サポートを行うことが生活の質の向上や予後の改善のために重要と考えられています。
「悪液質」の語源
「悪液質」とはドイツ語の「Kachexie」の訳語です。これは、ギリシャ語で「悪い」を意味する「kakós」と「体の状態、体質」を意味する「héxis」から合成された「kakhexia」に由来しています。「kakhexia」は「体質異常、血液異常」を意味します。
(参照:耳鼻咽喉科51巻10号(1979年10月)文献概要)
「悪液質」が起こる仕組み
悪液質になると、食欲を抑えるレプチンというホルモンが脂肪細胞から分泌され、食欲を起こすグレリンというホルモンの分泌は逆に抑えられます。そのため、食欲が低下してしまい、体重の減少を招きます。
(参照:NPO法人キャンサーネットジャパン 2021年発刊「もっと知ってほしいがん悪液質の予防と改善のこと」)
「悪液質」の例文・用例
悪液質を使った例文・用例を紹介します。
● 悪液質はがん患者に多く見られる合併症の1つだ。
●食べたくても食べられないのが 悪液質の症状の特徴だ。
SNSでの「悪液質」の使われ方
世界初、がん悪液質治療薬が日本で販売!
がんに伴う合併症「がん悪液質」はがん治療により体重減少、食欲不振、疲労などを引き起こすもの。
治療の副作用として仕方ないと考えられていましたが、グレリンを使った薬でこれらの症状が改善します✨
日本では日々様々な世界初の成果が生まれています✨ pic.twitter.com/bc7rpLI89l
— ひつじさん@明るいニュース (@hitsuji_bright) October 2, 2021
897:#がん患者 の体重減少、食欲不振…「#がん悪液質」とは?世界初の #治療薬 が誕生!
「がん悪液質」とはガンそのもの、あるいは #がん治療 によって #体重減少 や #食欲不振、#疲労 や #だるさ などを引き起こす #合併症 で、進行したがん患者さんの多くが経験します。https://t.co/5bWhT715w1
— Sarah@末期癌から生還した父と同級生の記録!今、癌と闘う方々の希望となりますように【RT希望】 (@sarah_miracosta) October 1, 2021
「悪液質」の類義語
悪液質の類義語はドイツ語読みの「カヘキシア」です。意味は「悪液質」と同じです。
「悪液質」の対義語・反意語
悪液質の対義語・反意語はありませんでした。